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KLASの寮生活~自立を育む~

新入生にとって、他人と長期間寝食をともに生活をするのは、ほとんど初めてのことです。同じ道を歩んできた上級生は、相談されることを誇りに思い、新入生の気持ちに寄り添い共感しながら、優しく接します。
本校には学年の上下を強調しない自然な人間関係を作る伝統があります。それでありながら、下級生は多くの経験をしてきた上級生に敬意と礼儀を持って接しています。このような良き伝統を引き継ぎながら、誰もが自主性や自立心を高め、たのもしく成長していきます。



今回は、新年度を迎えるにあたり、男子・女子双方の寮生活委員会委員長からのメッセージをご紹介させていただきます。


◇考えるとは ~男子寮生活委員会委員長(新12年・男子)~

僕は2年前にスイスに来たときから、ここでたくさんのことにチャレンジしようと決めていました。その目標の一つに、寮長になることがあり、10年生の頃から、もしできるなら寮長をやってみたいと思っていました。そして、1年間、男子寮生活委員として活動を続ける中で、イベントを開催した際のみんなの笑顔を見るのが楽しくなり、心の底から寮長になりたいと思うようになりました。

みなさんには心に留めている言葉はありますか? 僕はこの1年間、友情関係や寮のことについてたくさん考え、壁にぶつかり、悩むことが多々ありました。その中で、ある言葉が僕の座右の銘になりました。それは「人に興味を持て」です。



僕はよく、考えが浅はかだと言われることがありました。そして、寮の先生からは「悩んでいる物や人に興味があったら、自然と考えが浮かんでくるものだ」と教わりました。確かにそうだ、と思い、この言葉を心に留めてからは、今まで見えなかった部分が見えてくるようになり、また深く考えることができるようにもなり、行動に移せるようになりました。僕はこの言葉で考え方、行動が変わり、目標を実現できるようになってきたのだと思います。

来年度は、イベントのやり方を工夫して変えたり、男子みんなから意見をもらい、先輩、後輩を問わず、誰もが仲良く笑って生活できる寮を作っていきたいと思います。男子全員でより良い寮を作っていきます。1年間よろしくお願いします。




◇アットホームな寮 ~女子寮生活委員会委員長(新12年・女子)~

みなさん、こんにちは。新しい女子寮生活委員会委員長(通称:女子寮長)です。
まず、私が女子寮長に立候補した理由や、どのような寮にしたいかという説明をする前に、本校の女子寮委員会について説明したいと思います。女子寮委員会とは、女子寮に住むすべての生徒の皆さんに、快適で居心地の良い環境を提供できるように活動している委員会です。



そんな女子寮委員の1人として、2年間活動する中で、寮をみんなが帰りたいと思うような「アットホームな場所」にしたいと思うようになりました。私たちKLAS生の生活は、人との関わりなしには成り立ちません。そして、そんな生活の中では、人間関係の悩みを避けて通ることはできません。ですが、どれだけ疲れていても、不安でいっぱいでも、「自分の居場所がこの寮の中にはあるんだ」「この寮は私の安全地帯だ」と思ってもらいたい。それが、私が寮長を目指した理由です。

そのために、人との関わりの中で、自分は1人じゃないということを感じられるよう、10年生・11年生・12年生の縦のつながりを意識したイベントの企画を考えています。また私自身は、日常生活の中で大きな役割を持つ「あいさつ」を大切にし、安心感のある雰囲気作りができる縁の下の力持ちになれるよう努力します。



寮生活は私たちの大切な時間の一部です。その時間を心から居心地がいいと思えるものにするために、みなさんの不安や不満を受け止め、問題解決に向けて、女子寮生活委員のみんな、そして寮の先生と共に、献身的に活動していきます。どうぞ1年間、みなさんの応援と協力をどうかよろしくお願い致します。