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春休みトリップ報告(南アフリカ)

担当教諭 Glen Leadbetter

【日本語意訳(原文は英語)】
春休みに訪れた南アフリカ・ケープタウンへの旅は、忘れられない体験になりました。KLASの生徒たちとともに過ごしたこの旅は、ボランティア活動、冒険、そして文化体験が見事に融合した、心に深く残る時間でした。

飛行機を降りた瞬間から、私たちの気持ちは高ぶっていました。普通なら長時間のフライトの後は休みたくなるものですが、私たちは違いました。すぐにビーチへ向かい、地元の素晴らしいインストラクターたちによるサーフィンレッスンを受けました。初めてボードに乗る人も、すでに波に乗ったことがある人も、みんなで思いきり楽しみました。そして、その後に訪れたボルダーズ・ビーチで出会ったアフリカペンギンのかわいらしさには、全員が夢中になりました。

次の2日間は、ハウト・ベイでの意義あるボランティア活動に取り組みました。私たちは本当に「袖をまくって」作業に取りかかり、地域の人々に新鮮な農作物を届けるコミュニティ農場を手伝いました。自分たちの働きが目に見える形で役立っていると感じられたこと、そしてこの地域の課題とそれに立ち向かう力強さを知ることができたのは、本当に貴重な経験でした。その日の締めくくりにはアフリカンドラムのセッションがあり、皆でリズムに乗って体を動かし、大笑いしながら楽しい時間を過ごしました。

また、地元の子どもたちと伝統文化を通じて交流する機会もありました。お互いの文化を学び合うその時間は、心温まる、本当に楽しいひとときでした。その夜に訪れた「ゴールド・レストラン」では、色鮮やかな料理とエネルギッシュなパフォーマンスが食事をさらに盛り上げてくれました。一日の締めくくりにふさわしい夜でした。

歴史を感じる場面も、強く心に残りました。ロベン島を訪れ、ネルソン・マンデラがかつて収容されていた独房に立ったときは、思わず身震いするような感覚を覚えました。人間の精神の強さを改めて考えさせられる、忘れられない瞬間でした。その後に訪れたケープタウンの象徴・テーブルマウンテンでは、ケーブルカーで山頂に登り、息をのむような景色を満喫しました。まさに旅のハイライトでした。

その後、アキラ・ゲーム・リザーブ(Aquila Game Reserve)ではサファリ体験も楽しみました。まるで野生動物のドキュメンタリーの世界に入り込んだような気分で、運良くビッグファイブ(象、水牛、サイ、ヒョウ、ライオンの5種類の野生動物)の何頭かを発見する幸運に恵まれ、また、ロッジでの宿泊はそれ自体が貴重な体験でした。

最終日の朝には、もう一度サファリ・ドライブへ。何度体験しても飽きることはありませんでした。その後はケープタウンに戻ってお土産の買い物をしました。そして荷造りをして、南アフリカに別れを告げ、満たされた心と、疲れてはいるものの幸せな笑顔で帰路についたのでした。

この旅は、楽しさと学び、そして誰かのために行動することの大切さが詰まった、まさに完璧な体験でした。ケープタウンへの旅は大変素晴らしい旅になりました。私たちはこの冒険について、この先何年も語り続けるでしょう。

 

■アフリカの地で学んだこと
10年生(高1)女子

南アフリカへのトリップで、一番面白いと思ったのは、2日間にわたっておこなったボランティア活動です。

1日目は、農業の方のお手伝いをしました。そこで「コンポスト」という、あまり聞きなれない堆肥について学びました。コンポストとは、枯れ葉などに含まれる有機物を利用して、発酵・分解させて作る、栄養価の高い堆肥のこと、またはその作成過程を指します。自然が少しだけ人の手を借りながら、自然のまま循環している方法であり、環境への配慮がとても感じられました。



2日目は、小さな子どもたちと遊ぶという、とても楽しいボランティア活動でした。この日、強く感じたのは、「国が違う子どもとの接し方が分からない」ということでした。私は日本で育ったため、日本の子どもなら自分の経験をもとに接し方がある程度わかりますが、国や言語が違うと、どう接していいか分からず、難しさを感じました。そこで、サポートしてくれていた女性の方から「質問を使って会話をすると良い」とアドバイスをもらい、私は質問を通じて会話を進めることにしました。質問だと簡単な英語で話せるし、子どもたちにもわかりやすいのでコミュニケーションを多く取ることができました。  そして、南アフリカに行って、KLASではあまり聞かない、その土地特有の訛りのある英語を耳にして、まったく何を言っているのかわからないことがあり、「KLASだけでは通用しない場合がある」ことを痛感しました。そして、ただ待っているだけでは誰も教えてくれないということ、自分から疑問に思ったことや、やりたいことを声に出して伝えることがとても大事だと気づかされました。

今回のトリップは、私にとって「言語能力」や「積極性」など、自分にもっと必要なものを知るきっかけになった、とても有意義な経験となりました。

 

■2度目の南アフリカで実感したこと
11年生(高2)男子

スプリングブレイク中に、希望者向けの南アフリカ・ケープタウンへのオプショナルトリップに参加しました。昨年に続いて2回目の参加でしたが、今回も多くの学びや気づきがあり、とても充実した時間を過ごすことができました。

特に印象に残っているのは、ボランティア先の農園での活動です。昨年訪れた際と比べて、少し環境や雰囲気に変化があり、地域の人たちが努力を重ねている様子が伝わってきました。子どもたちとふれ合ったり、コンポスト作りを手伝ったりと、普段の学校生活ではなかなか体験できないことばかりで、とても新鮮でしたし、自分自身の視野も少し広がった気がします。



また、最終日に訪れたフリーマーケットでは、現地の人たちの押しの強い売り方に少し戸惑いながらも、南アフリカの文化や空気感を肌で感じることができました。予想外の場面も含めて、現地のリアルな雰囲気を体験できたのは貴重だったと思います。

今回は2回目ということもあり、大きな価値観の変化はありませんでしたが、仲間と過ごす中で改めて人との関わりの大切さを実感することができました。このような経験を通して、柔軟に対応する力や、自分で考えて行動する力が少しずつ育っていると感じています。将来的にもこうした経験を活かしていけたらと思います。