卒業生によるカレッジガイダンス
秋学期、2018年度卒業生によるオンラインでのプレゼンテーションがおこなわれました。彼女はオーストラリアのトリニティカレッジのファウンデーションコースに通った後、入学したメルボルン大学での経験について話しをしてくれました。現在は畜産学と経営学を勉強しています。
彼女は、海外の大学で学ぶ経験のほか、英語圏の大学への進学を選択した理由、国と地域の選び方などを話し、KLAS在学中に卒業後海外への進学の選択肢について関心や目を向けるように生徒たちに働きかけていました。また、卒業後の自分の将来を考える際に「マインドマップ」を作成し、「将来のビジョンは何か」「何を学びたいのか」「大学で何をしたいのか」などを自問自答してみるよう生徒たちに勧めました。
そのほか、KLAS在学中にできるだけ英語を使う重要性についても彼女は強調していました。KLAS在学中に英語を母国語とする人や先生達と交流することは、海外大学進学に向けての準備にもなり、日本に帰国する場合でも英語力を強化することができます。英語の本をたくさん読んだり、レザンで英語を話す人に会ったり、長期休暇を英語に触れる機会に利用してみてはどうだろうか、と提案してくれました。
■勉強のカギ
11年生(高2)男子
卒業生のカレッジガイダンスを聞いたことがきっかけで励まされて、勉強のやる気が出てきました。僕は11年生になった今年からAEP生となり、10年生の時とは桁違いの宿題の量や勉強の難易度に何度か心が折れそうになりました。正直に言うと、つい最近受けたばかりの期末テストでも非常に低い点数を取ってしまい、ある教科ではウォッチングを取ってしまいそうになりました。「僕には勉強のセンスがないのかな」、「MBPのほうを受けた方が良かったかな」などというネガティヴな思想が頭をよぎる時もありました。
彼女もAEPを取っていたのですが、彼女は非常に優秀な成績を修めてオーストラリアの大学に通っていることがわかりました。失礼なことに、初め僕は彼女の生まれ持った才能かセンスのおかげだと勝手に決め付けてしまっていたのですが、決してそれが全てではありませんでした。僕は十分ベストを尽くしているつもりでしたが、彼女は僕よりももっと努力を尽くしている、それも効率的で徹底した方法で、“かしこく” 勉強していたのです。僕と違っていたのは才能とかではなく、そもそも意識が違っていたのです。
彼女のKLAS時代の勉強のやり方、アドバイスを聞いて、自分自身のやり方や習慣を振り返ってみると、僕もまだまだ改善できる点がたくさん残っていることに気づけました。いつも時間がなくて課題を締め切り直前ギリギリに提出している僕ですが、それは時間がないのではなく時間をコントロールできてないということだと。「まだ自分は伸びる」、「まだまだ上へいける」そんな希望が少し湧いてきたような気がしました。
このガイダンスの後、モチベーションが上がってAEPでこれからも頑張っていこうと、そして次のテストこそ良い成績を修めようと決心することができました。
■KLASの有効活用方法
12年生(高3)女子
今回、卒業生の方は私たちにKLASでどう過ごしたら良いか、「質問をいっぱいする」「将来のことを考える時間を作る」といったアドバイスをくださりました。
質問をいっぱいする。これはKLASの先生だからこそできることだと思います。私が中学生だった時、これは日本の学校特有なのか、私の学校だけなのか、質問をしようという気にはなれませんでした。職員室は入りづらいし、質問しても私が理解するまでは待ってくれない。こういうものだからと言われてしまえば、疑問を持つことをやめてしまう。でも、KLASの先生方は朝早くに質問をしに行っても答えてくださるし、私が理解できるまで言葉を変えて説明してくださるし、他の教科の手伝いもしてくださります。この整った環境を利用せずに卒業するなんてもったいない。このアドバイスは今の在校生にもこれから入る人にも教えてあげたいことです。
将来について考える時間を作る。将来について考える時間って大切だと思います。私が11年生の時、毎日が忙しくて、早く一年終われと祈って過ごしていました。そこに将来についてゆっくり考える時間はありませんでした。でももし、あの時無理矢理にでも作っていれば、将来こうしたいだとか、こうなりたいだとかわかって、11年生の時辛かったけど、それがモチベーションになったのでは、と思うと少し悔しいです。そして、自分の意見がうまくまとまらない時はマインドマップを書くと良いともおっしゃっていました。今の時期もう大学について明確な希望を考えなくてはなりません。マインドマップを書くと自分の中でどれが一番今必要で何をしなくてはならないのか整理することができました。
KLASで有意義に過ごす方法、先輩たちは何も言わずに卒業される方が多いです。自分たちで考えろということなのか、でも教えていただいて、私は後輩に教えていきたいなと思いました。