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セプテンバートリップ



生徒たちは9月24日~25日の1泊2日で自然体験学習型の旅行に出かけてきました。学年の枠を超えた5つのグループにわかれて、ハイキング、カヌー、乗馬、マウンテンバイク、氷河トレッキングなど自然をいかした場所で活動的な体験をしてきました。今年はあいにくのお天気になってしまいましたが、久しぶりにレザンの外に出て、自然を満喫し、友達や先輩後輩たちと触れ合う楽しい2日間を過ごせたようです。生徒の感想を紹介いたします。

 

■セプテンバートリップ
11年生(高2)男子

KLAS生のトリップ前日が忙しいのをご存知でしょうか。というのもそのトリップを前回経験した先輩や友達に、必要だったものや気をつけるべきことなどを聞いて回らなければならないからです。私が聞き出した情報は汚い話になりますが、牛の糞がかかる、というものでした。それも避けられない、との事でした。

私の不安も御構い無しに一日目が始まりました。最初はハイキングでした。獣道のような細くて険しい山道を抜けると、開けた場所に出ました。そこでは、ジブリ映画で出てくるようなとても綺麗な景色を見ることができました。そして次にジップラインをおこないました。そこで、私は人生初のバンジージャンプを体験しました。高さ15m程なのですが、いざジャンプ台に立つと倍の30mはあると思わされるぐらいに地面との距離を感じました。一回飛んでしまうと、二回目以降、恐怖心はなくなり、スリルを楽しむようになっていました。

その後、山をバイク(自転車とキックボードを合わせたような物)で駆け下りるアクティビティーが始まりました。例の糞がここで登場します。その時、雨が降っていました。そう、最悪なコンディションです。しかし雨が降っていたことが功を制し、全身を覆うほどのレインコートが配布されたので最悪の事態を経験することはありませんでした。山道をバイクで駆け下りるというのはとても爽快でした。

一日中動き周り、ヘトヘトになって宿についた私たちを待っていたのはスイスの郷土料理、チーズフォンデュでした。そして、ちょうどこの日、宿のオーナーさんの誕生日だったのでサプライズでお祝いをしました。アットホームな雰囲気の中、美味しい夕食を楽しみました。

二日目、街を散策し、レストランで昼食を食べた後、二時間ほどアーチェリーをしました。一見簡単そうに見えるアーチェリーですが、実際は弦を引いたまま照準を合わせるのは難しく、的に当てるのに一苦労しました。帰りのバスでは爆睡している人もいれば、撮った写真を交換し盛り上がっている人もいました。現在、コロナウィルス流行の影響で行事が少ない中、このセプテンバートリップに行けて本当に良かったと思います。とても濃い充実した二日間でした。

 

■最後のセプテンバートリップ
12年生(高3)女子

私の今年のセプテンバートリップは、ホース&ライディングの予定でした。このトリップは、乗馬をしたり、ボートに乗って川下りをするトリップです。しかし、今年はコロナウイルスの影響のため、乗馬がキャンセルになり、予定していた宿泊先の滞在もキャンセルになりました。そのため、トリップの内容が大きく変化しました。

一日目はレザンから近いところにあるアドベンチャーパークに行きました。ファカルティーファミリーのイベントで行ったことがある子も多くいましたが、私は行ったことがなかったのでとてもワクワクしました。アドベンチャーパークでは、ハーネスをつけてバンジージャンプをしたりしました。高所恐怖症の人には少し勇気がいるアクティビティでしたが、自然を全身で感じられてとても楽しかったです。

午後になると小雨が降り始め、ハイキングをする予定でしたが、取りやめになりました。気温がとても低く、みんなで宿泊先の中でココアなどを飲んで体を温めながらトランプやダンスを踊ったりして他学年とたくさん関わりました。夕食後には宿泊先のそとの屋根のあるところでマシュマロを木の棒に刺して火で焼いて食べました。このようなイベントはセプテンパートリップでしかできないことなので、キャンセルにならず無事に行えてよかったです。

宿泊は三人部屋で、同じ部屋になった10年生から勉強についての質問や相談を多くされました。その時に話すのが初めてだったのですが、10年生が悩みを打ち明けてくれたり、沢山質問をしてくれ、とても嬉しかったです。寮の部屋では先輩がいない状況で過ごしている10年生は、自分が思っていたよりより多くの相談事を抱えているのだということに気づかされました。今後の学校生活において、もっと自分から積極的に後輩に声をかけて相談に乗ってあげようと思いました。

2日目は、雨で気温が氷点下にさがったためにボートに乗るのが中止になり、1日目のアドベンチャーパークでした事と同じようなアクティビティーをしました。たくさんのイベントがコロナウィルスや天候の事情によってキャンセルされたトリップでしたが、他学年と関わり沢山話をすることができた貴重なトリップだったなと思いました。次のトリップはもうないかもしれませんが、アクティビティや、部活など他学年と関わり合えるイベントの一つ一つを大切にしようと思うことができました。

 

■セプテンバートリップ
10年生(高1)男子

僕は今回、氷河の上を歩くことができるトリップに参加しました。僕にとってKLASでの初めてのトリップだったため、大変楽しみにしていました。しかし、トリップのメンバー表を見たときは10年生が僕ともうひとりの二人だけだったことや、話したことのない先輩が多かったため、少し不安でした。

1日目は学校からバスでロープウェイ乗り場まで移動し、ロープウェイに乗って山の上へ移動しました。ロープウェイから見える景色はそれだけで満足できてしまうほどの絶景でした。その後はまずジェットコースターに乗り、氷河の上を歩いた後、岩山に登りました。岩山の上では天候がすでに悪かったため、下の景色ははっきりと見ることができませんでした。疲れたけれどとても楽しかったです。特にジェットコースターはスリルもあり、風をきる気持ち良さもありこのトリップの中で一番面白かったです。

そして、僕たちは山小屋に泊まりました。シャワーもなければお湯も使えないようなところだったけれど、先輩たちと「人狼」ゲームをして、とても楽しかったです。前にも述べたように10年生は二人だけだったのでトリップの初め僕はその子とばかり話しをしていたけれど、この「人狼」を通じてこれまで話したことのなかった先輩とも話すようになりました。

2日目は朝起きた時から外が吹雪いていたので、山には登れないかもしれないと思っていました。朝食後山小屋の中で待機していました。結局、しばらくしてからロープウェイで山を降りました。ロープウェイ降りた後、近くの池に行き、昼食を食べ、林の中を歩いた後、学校に帰りました。林の中は空気も綺麗で気持ち良かったけれど雪山に登りたかったという気持ちが強かったです。

今回は天候が優れなかったため綺麗な星空も見られなかったし、本命の雪山には登れなかったけれど、レザンから出ることのなかった僕にとって、とても新鮮な体験でした。セプテンバートリップは普段できないことに挑戦することができるいい機会だと思います。そしてこのチャンスは楽しめたもの勝ちだと思うし、不安なこともやってみたらなんとかなると僕は思います。今回のトリップで感じたことはいかにこの短い時間を有意義に過ごせるかということです。KLASでの生活もあっという間に2ヶ月過ぎてしまいぼーっとしていると時間はすぐに過ぎてしまうので有意義な時間を過ごせるようしていきたいです。