ショートブレークの出来事
夏学期終了後、8月下旬に1週間のショートブレイクがありました。11年生(高2)と12年生(高3)は生徒だけのグループでスイス国内での日帰り外出が認められ、10年生(高1)は学校で企画したSaas Grundへのオプショナルトリップへ出かけました。生徒の経験や感想をご紹介します。
■最後のショートブレイク
12年生(高3)女子
KLASでの最後となった8月のショートブレイクはとても充実したものになりました。私は夏学期の試験前からすでにショートブレイクの予定を立てており、試験が終わった頃にはもう予定がたくさん詰まっていました。
実際、ローザンヌやジュネーブ、モントルーへ日帰り旅行に行きました。日帰り旅行は週末にも行けますが、普段はなかなか時間が取れないため、ショートブレイクにたくさん行くことができたことが嬉しかったです。下山できるのはスイス国内だけですが、レザンとはまた違った雰囲気を楽しめます。買い物をしたり、美味しいものを食べたりととても堪能できました。日本食が売っているお店があり、レザンではなかなか食べることができないため、懐かしさを感じました。そして下山するときには必ずと言っていいほど食べているジェラート。少し寒くても食べたいと思ってしまうほど美味しいです。
また、ショートブレイク中、寮のレクリエーションルームでたくさん料理をしました。これは普段あまり話さない人と関われた機会でもあったと思います。日本食や韓国料理など、作らないと食べられないものばかりを作りました。どの料理も全部大成功!毎日美味しいものをお腹いっぱい食べ、幸せを感じた一週間でした。あと一年もないKLASでの学校生活ですが、残りの時間もKLASを全力で楽しもうと思います。
■電車パニック
11年生(高2)男子
私はショートブレイク中に同級生の11年生男子6人全員でレザンから少し遠く離れた場所にあるアクアパークというとても大きなプールやウォータースライダーがある遊戯施設に行きました。
私たちはアクアパークへ電車で行くことにしていました。私はインターネットでアクアパークの最寄り駅までの経路を事前に調べ、当日に電車のチケットを買うつもりでした。しかし、インターネットで経路を調べて納得したとしても実際にその場所に向かってみると混乱してしまうものです。私たちは国鉄の連絡駅エーグルまで登山電車で下山し、そこから乗り換える電車を探しました。ところが私たちにはどの電車がアクアパークに行ける電車なのか分からずにいました。「これかな?」と乗っては降りることを3回ほど繰り返していました。もし間違った電車に乗ってしまうとアクアパークとは反対側に向かってしまうのです。最終的に乗った電車は間違っておらず、1時間30分ほどでアクアパークに着くことができました。
アクアパークで11年生男子と過ごした時間はもちろんとても楽しかったですが、このような、どの電車が正解なのか分からないまま右往左往したことがとても印象に残り、良い経験となりました。
■今回のトリップで気づけたこと
10年生(高1)女子
私は今回のショートブレイク中の10年生対象のオプショナルトリップに参加しました。このトリップは渡航前から計画されていて、10年生のみんなと初めて行く宿泊行事だったので、楽しみではありましたが、不安もありました。
KLASで寮生活を始めて一ヶ月。異国の地で友達と生活をすることに慣れてきたとはいえ、いざ宿泊行事となると不安なことが沢山出てきました。普段のルームメイトとは違った友達と同じ部屋でどう過ごすか、限られた時間の中で誰からシャワーを浴びるか等、言い出せばキリがありません。さらに、このトリップでは長時間のバス移動やハイキング、ヴィア・フェラータ(岩肌に打ち込まれたケーブルやはしごなど装備された山岳ルートの登山)というアクティビティもプランに含まれていたため、普段の生活の倍以上に疲れることは予想できていました。
また、今回宿泊した旅館で出てきた最初の食事がポテトとナゲットのみだったこともあり、より一層不安が募りました。しかし、美しい景色を見ながらのハイキングや標高3,000メートルの山から見る圧巻の景色、友達と協力しながら乗り越えたヴィア・フェラータはいつの間にか私の不安を和らげてくれました。アクティビティ中、体力的にしんどい場面や怖い場面がいくつかありましたが、そんな中でも私を勇気づけてくれたのはやはり友達でした。
私はこのトリップを通して、友達という存在のありがたさのあらためて気づくことができました。「これから先、どれだけ大変な出来事が起きたとしても友達と一緒なら乗り越えていける」そう思えたトリップでした。参加して本当によかったです!