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エーグル - レザン山岳マラソン



 

担当 Cindy Hansen

Swiss National Day, August 1st, is a reason to celebrate across the country. In Leysin, there is the added excitement of the annual Aigle-Leysin 21km and 11.2km race!

About the races
There are many mountain trail running races throughout Switzerland, and this one is right in our backyard. The 21km race begins in Aigle (402m above sea level), goes to the top of the Berneuse mountain (2035m), and then finishes in Leysin (1315m). This is equivalent to about 2.5 times the height of the Tokyo Skytree. Every year, about 200 men and women compete in this grueling trail run in the mountains of Leysin. The inclines are relentless and steep from the moment you start until the moment you get to the top of the Berneuse. The top of the mountain is not the end, however, there is still a long, rocky, and difficult descent back to the finish line in Leysin.

The 11.2km race begins at Place Large Leysin (1315m) and goes to the top of Prafandaz. The climb continues to around 1709m and the runners then begin their descent towards Leysin. Although it sounds ‘easy’ compared to the 21km race, it is still a serious physical challenge full of intense inclines.

KLAS results
This year, 20 KLAS students ran the 21km race. After only a few very busy weeks of meetings, qualifying races, training runs, and course orientation, the KLAS students met the challenge of the brutal race.
One student (Kentaro Taniguchi) placed third overall in the Junior Division.

Four students and one teacher ran the 11.2km with great success. The podium was filled with the smiling faces of KLAS students in first, second, and third place.

The hills are alive… with the sound of cheering

Many KLAS students and staff also joined the runners at various points along the race to cheer and show their enthusiastic support! Our students were so vibrant with colourful pompoms, noisemakers, and joyful shouting, that many participants commented on how their spirits were lifted by our school during the run. The community of Leysin also thanked us for our amazing participation.
All of the KLAS runners would like to express their heartfelt appreciation to everyone who came out to support us on race day. Thank you so very much!
 
Finally, congratulations to all of our runners. You have accomplished something great that has made you stronger both physically and mentally. KLAS is proud of you.


<日本語意訳>

8月1日のスイスの建国記念日は、スイス全土で祝賀ムードに包まれます。Leysinでは、毎年恒例のAigle-Leysinの21kmと11.2kmの山岳マラソンレースが開催され、さらに盛り上がりました。

レースについて

スイスでは山岳マラソン大会が盛んですが、このレースはまさに私たちの地元で開催されるものです。21kmのレースはAigle(麓の街ー標高402m)をスタートし、Berneuse(レザンの山ー2035m)の頂上まで行き、Leysin(1315m)でフィニッシュします。標高差は、東京スカイツリーの約2.5倍の高さに相当します。毎年、約200人がこのレザンの山を走る過酷なレースに参加しています。スタートしてからBerneuseの頂上に着くまで、容赦なく急勾配が続きます。山頂が終わりではなく、Leysinのゴールまで岩だらけの長い下り坂が続きます。
11.2kmのレースは、Leysin(1315m)をスタートし、Prafandazと呼ばれるポイントを通った後、標高1709mまで登り、Leysinに向かって下山します。21kmのレースと比較すると「簡単」に聞こえるかもしれませんが、それでも激しい傾斜のある、体力が必要なレースです。

結果について

今年は20名の生徒が21kmのレースに参加しました。ミーティング、予選会、練習会、コース試走など、非常に忙しい数週間を経て、KLASの生徒たちは過酷なレースに挑みました。 男子ジュニアの部では、12年生1名が3位に入賞しました。
11.2kmのレースには生徒4名と教員1名が参加し、見事に走り切りました。女子ジュニアの部の表彰台には、1位、2位、3位となったKLASの生徒の笑顔が並びました。

歓声に包まれ、活気あふれる山…

KLASの生徒や教職員もレースの応援に駆けつけました。 カラフルなポンポン、タンバリン、大きな声援でレースを盛り上げ、KLASの生徒たちはとても生き生きとしていました。「レース中、KLASの生徒たちに元気づけられた」というコメントをレースに参加した多くの方々からいただきました。私たちの素晴らしい参加に対して、レザンの人々からも感謝の言葉をいただきました。
KLASのランナーはみなこの日応援に来てくれた人に大変感謝をしています。ありがとうございました。
 
最後に、ランナーのみなさんは本当によく頑張りました。素晴らしいことを達成し、肉体的にも精神的にも強くなりました。KLASは皆さんを誇りに思います。


■エーグルーレザンマラソンを終えて
12年生(高3)女子

私はこの夏、スイスの建国記念日である8月1日に開催されたエーグルレザン マラソンに参加しました。 標高差1500メートル以上あるスイスの険しい山を上りきった後、半分下ってゴールという、とても過酷で私自身にとっても大きな挑戦でした。夏休みから本番までの練習を通して私は感じたことが二つあります。
一つは、偉大なる応援のパワーです。特に本番では、KLASのほとんどの生徒がエーグルマラソンの応援にきてくれて、ゴール地点で待機してくれていたり、コースの通過点である森の中までわざわざ来てくれていたり、中には朝早い出発を見送りにきて応援の言葉をかけてくれる友達もいました。本番のコースは森の中で薄暗く、岩だらけで急な斜面がいつまでも続いて心が折れそうなコースもあります。そんなコースを走っていると孤独な気持ちでいっぱいになるのですが、上の方から応援の声が聞こえた瞬間、自然と笑顔になって心が一瞬にして軽くなるのです。練習では永遠のように感じられた長いコースも、本番は前向きな気持ちでスイスイ進むことができ、練習の時の感覚の差に本当に驚きました。応援なしには完走できなかったとはこのことなのか、と心から思いました。また、KLAS生の応援は地元の参加者の方たちからも好評だったと聞きました。顔見知りのKLAS生だけでなく全く知らないランナーの人たちのことも全力で応援しているみんなの姿を見て、誇らしく嬉しい気持ちになりました。

そしてまた、このエーグルマラソンを通して新しいことにチャレンジしてみることの楽しさを改めて実感することができました。中学生の時は卓球部で、そこまで本格的にスポーツをしてきたわけではなかったので、いきなりスイスの山に挑戦して大丈夫なのか、と不安ももちろんありました。走ることが好きではあるものの、なかなかにきつい練習をしなければいけない時期は山を登っている途中で、なんで私はこんなきつい山を登っているのだろう、と挫けそうになった瞬間はありました。でも本番ゴールした瞬間の達成感やスイスの自然溢れる山の景色はそのもやもやしていた気持ちを一瞬で吹き飛ばしてくれました。新しいことにチャレンジすると、今までは見えていなかった新しい発見が待っているので、このマラソンも経験できてよかったなと思いました。

一緒に頑張ってきた仲間と、応援してくれた友達、新しいシューズを買ってくれた両親にも感謝でいっぱいです。ありがとうございました。