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卒業生によるカレッジガイダンス

9月25日、Dual-degree Programを利用してカナダ・ノバスコシア州のDalhousie大学とオランダのAeres Hogeschoolの二つの大学で学んだ経験を2015年度の卒業生が話してくれました。彼はビジネスの学士号を取って卒業し、間もなく東京でコンサルタントとしてのキャリアが始まるところです。

彼はプレゼンテーションを通じ、海外大学の選び方、そして得られた経験について話し、KLAS在学中から卒業後、海外進学の選択肢について目を向けるように生徒たちに働きかけていました。当初、米国とカナダを留学先として考えていましたが、最終的には費用や研究対象などの多くの理由でDual-degree Programを選択したそうです。

カナダやオランダでの大学生活は、良いこともあれば悪いこともあったようです。特にはじめの頃は不便なこともありましたが、海外で勉強することにやりがいを感じるにつれて、その不便も慣れてきたそうです。二つの大学での勉強には高い英語力が要求され、それに応えることができたので満足していると話していました。

大学在学中は日本人の友達だけでなく、世界各国からの友達との付き合いのおかげで社会的成長があったことについても話してくれました。大学での勉強に加えて、Dalhousie大学ではバスケットボールチームでの活動も楽しんだようです。時間のやりくりでは大変だったようですが、勉強以外での繋がりもできました。

彼が、KLASと大学、両方で成功できたと感じることについて、正直なフィードバックを生徒たちに伝えました。また、自分の将来の研究と生活について、自分で主導権を握らなければならないという点を強調しました。これを実現させるのは、好奇心を抱き、心を開くことで、自分の未来を築くのは自分次第で、親や先生ではないのです。

本校では、このよう様々な進路を選択した卒業生が学校を訪れ、生徒のためにプレゼンテーションをしてくれる機会があります。

参加した生徒のレポートを紹介します。

■プレゼンテーションを通して 11年生(高2)女子

わたしはKLASに来てから何度か卒業生や他の学校関係者のプレゼンテーションを聞いてきました。今回は卒業生のスピーチにびっくりしました。彼は英語を自由自在に操っていました。彼はAEP(Advanced English Program)の卒業生ですが、私もいま同じプログラムを取っているので、彼の英語力に大きな憧れを持ち、「私もこんな風に流暢に話せたらな」と思いながら聞いていました。

今年度11年生に進級してしばらくたちましたが、私は自分が将来何をするのか、どんな職業につくのかなど何も考えていませんでした。彼はプレゼンテーションを通して、自分が大学に入って、寮で体験した辛い思いや楽しいクラブの話、学校外での生活、1週間のタイムスケジュールまで細かく話してくました。そして最後に、「KLASの生活を楽しむべきだ」と教えてくれました。

私も彼のように異国の地で普通の日本の高校生ができない体験をたくさんし、それが自分の将来の糧にできたらいいなと思いました。暇だと思われる時間も自分で考え、有効に使えば、もっとより良い学校生活を送ることができ、そして全然違う青春を送ることができると思いました。

■卒業生のプレゼンテーションを聞いて 12年生(高3)男子

今回は、2015年度の卒業生に「私の過去、将来」と題してプレゼンテーションをしていただき、主にDual-degree Program、大学の選択の仕方、大学生活とタイムマネジメントの仕方について話していただきました。

Dual-degree Programとは2つの学科の単位を2つの大学で学び取得する方法です。今回の卒業生はカナダとオランダで学んだのですが、中には日本の大学と提携している海外の大学も多くあり、日本と海外という組み合わせで単位を取得する方法もあります。また、大学選択の仕方、考慮するべきいくつかの項目を教えてくださいました。例えば、大学の場所、大学ランキング、大学の規模、何を学びたいのかなどです。全てを考慮する必要はなく、いくつか自分で重要視する項目を確認しそこを重点的に考え大学選択に役立てる方法を学びました。それに加え、動画サイトやホームページで実際の大学の様子を知る方法も教わりました。

大学生活、タイムマネジメントでは実際に彼の週間スケジュールを表にまとめて見せていただき、海外の大学での一週間をわかりやすく現実的に把握することができました。学業だけでなく、部活動との両立の話や大学入学時から現在に至るまでの成長や人間関係の構築の仕方など非常に為になるお話でした。

現在、僕はアメリカの大学への進学を考えていますが、未だに行きたい大学や専攻したい学問が複数ある状態で正確に決まっていない状況です。先日、海外の大学を考えている生徒だけでカレッジフェアという海外の大学の人に話を聞く機会がありました。僕は約10の大学のブースに話を聞きに行きましたが、やはりどの大学も非常に優しく熱心に説明してくれます。人間不思議なもので、あくまで僕の場合ですが、優しく説明されるとどの大学もとても良く見えてしまって余計迷ってしまいました。

今回のお話を聞いて、複数の大学で複数の学問を専攻する方法や大学の選択の仕方、大学生の日常を知ることができました。KLASには過去の卒業生が今回のようにプレゼンテーションをしてくださったり、メールを使って話を聞いたりすることが可能です。こうしたKLAS特有の人脈を活用して自分の将来の選択をしていきたいです。