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寮生活だより

女子寮担当 川﨑 照予


みなさま、いかがお過ごしでしょうか。今年はレザンも例年以上に暑い夏でした。寮のあちこちの部屋から「きゃー!虫!あそこあそこー!退治してー!!!」という声が飛び交い、悲喜交々な夏の夜の騒動がたくさん起きました。日本の夏についても「酷暑」という表現を見聞きしましたが、改めてこうやって書いてみますと、物事の捉え方によって、また、その表現の仕方によって、その困難や辛さや酷さがより一層強く際立って感じられることがあります。その反対に、視点を変えて、その状況を通して、新たに気づいた点、自分の中の良い変化や成長した点について考えてみる。そのことで、苦しい、しんどい、悲しいというネガティブな感情に支配されていた気持ちが、温かく前向きな気持ちに変化することを、体験的にご存じの方も多いのではないでしょうか。

私たちは、天候も含めて、自分でコントロール出来ないような状況に置かれることがあります。そんな時には、どうしたら自分が気持ちよく穏やかでいられるでしょうか。その状況や周囲の人を憎むことでしょうか。ただひたすらにじっと耐えることでしょうか。何もなかったかのように装うことでしょうか。

色々な状況や事情があるので一概には言えませんが、よく使われる思考の整理方法のひとつを今回ご紹介します。これは当たり前のようで、実は中々出来ないことです。それは、自分が置かれている状況・環境で「自分で対処が可能なことと不可能なこと」を整理して考え、まずは「いま自分が出来ること」に焦点を当てて取り組む、ということです。モヤモヤしたり落ち込む時があるでしょう。そんな時は、自分が対処出来ることと出来ないことをごちゃ混ぜにして、ただネガティな感情に飲み込まれたまま、気持ちを沈ませたままにしていないか、と一度、自分で自分のこころをチェックしてみてください。

今回は、書面上、簡単にまとめて書きましたが、皆さんがそれぞれに遭遇する個別具体的な状況について、もし、上記の思考の整理方法を使って考えることが難しいと感じたら、ひとりで抱え込まずに、遠慮なくいつでも気軽に、ふらりとお話に来てくださいね。

さて、話は変わって、7月から8月、KLASの新たな一年の良いスタートが切れました。特に、10年生(高1)の保護者の皆様におかれましては、お子様と離れ、さまざまなご心配やご不安も尽きなかったのではないかと想像いたします。この場をお借りしまして、10年生のひとりひとりが、色々な体験を通して、KLASでの学校生活に少しずつ馴染みながら、一歩一歩成長しておりますことをご報告させていただきます。

また、11年生(高2)も、10年生を前にして、改めて先輩になったんだな、としみじみと感じていた様子でした。どんな失敗をしても、必ず立ち上がれること、その失敗を通して得られた「気づきや学び」はかけがえのないものであることを忘れずに、今後ものびのびと過ごしてほしいと願います。

12年生(高3)は、焦ることなく自分を追い込みすぎることなく、遊びも勉強も、自分なりのペースで進め、輝かしいワクワクする自分の将来のために、KLAS最後の一年間を有意義に過ごしてくださいね。