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THIMUN 2026(ハーグ国際模擬国連2026)



担当 Wayne Watson

【日本語訳(原文は英語)】
今年度はハーグでの模擬国連(THIMUN)の前に、スイス国内でおこなわれた3つの模擬国連(ローザンヌ・インターナショナルスクール、ル・ロゼ、そして近隣のレザン・アメリカンスクール)に参加しました。小規模な会議に参加することは、ハーグでの会議に先立ち、貴重な経験と練習の機会となりました。より多く、より質の高いMUNの経験を提供する上でも、本校における模擬国連プログラムを強化する重要な一歩となりました。

THIMUNの会場は、ハーグでの対面式会議が再開されて以来、4年連続でKLASの生徒たちが挑戦する場となったワールドフォーラム会議センターでした。会議ではより現代的なアプローチが採用され、21世紀における、より良く、より生産性の高い会議にするという目標を引き続き追求することができました。

毎年申し上げているように、THIMUNの準備には膨大な作業量が必要です。KLASでは夏学期から活動を始めます。国連や自分たちが代表を務める国(今年はガーナ)または国連機関について知識を身につけなければなりません。今年の会議のテーマは「文化と遺産:多様性の受容」でした。世界的な分断が深まる現代において非常に重要なテーマでした。また、割り当てられた国際問題(各国3つ)が、ガーナと世界全体にどのように相互で影響しているか深く理解する必要があります。生徒たちは、ガーナに関連する3つの問題について調査、プレゼンテーション、そして報告書の作成を行う必要があります。生徒たちが調査する具体的な世界情勢は、各生徒が自分で選んだ委員会によって異なります。さらに、ハーグに到着したらすぐに、このすべての情報を英語でやりとりできるように準備しておく必要があります。

さて、今年は1月24日(土)にKLASを出発し、飛行機でオランダへ移動しました。アムステルダムでは、アンネ・フランクの家を見学しました。楽しいツアーではありませんが、間違いなく価値があり、現在の世界情勢にこれまで以上に深く関わる機会でした。 その後、バスでハーグのホテルへ向かいましたが、到着した頃は夕食の時間は過ぎており、朝7時30分に学校を出発してから、かなり長い一日となっていたため、到着後は自由にして、各自、食事をしたり、休息したり、日曜日の計画を立てたりする時間にしました。

翌日の1月25日(日)は、アムステルダム観光に充てました。1月26日(月)、私が数名のサポートしてくれた生徒といっしょに議会で登録をおこなっている間、ほかの生徒たちはハーグで美術館巡りやショッピングなど自由時間となりました。夜のスタディホールでは、会議に向けた最終的な準備をしました。

そしていよいよ火曜日から本格的に始まりました。THIMUNは最も規模が大きい模擬国連で、今年は約100カ国以上約200校から約3200人の生徒が集まりました。THIMUN は国連の公式 NGO なので、THIMUN に参加している生徒は、文字通り、国連のために働いているのです。
生徒たちは、朝9時から夕方の5時までの長い一日を火曜日から金曜日まで一生懸命がんばりました。また、夜は通常のKLASでの生活と同じように2時間のスタディホールがあり、翌日の準備をおこないました。生徒たちはロビー活動、決議案の作成、オープニングスピーチそして多くの人たちとディベートを行うという試練に立ち向かいました。しっかり準備をしてきた生徒にとっても大変困難なことでした。会議初日の困難な始まりにもかかわらず、生徒たちは諦めることなく、最後までずっと努力を続けました。実際、今年のチームはやる気と熱意は並外れたものでした。
最も名誉ある業績である決議案の主提出者には誰もなれませんでしたが、今年のチームは、おそらくそれ以上に価値あることを成し遂げました。それは4年連続で、参加生徒全員が期間中に登壇できたことです。会議の主要提出者になることはチームにとってもちろん価値のあることですが、チーム全員が期間中にディベートでスピーチすることは、さらに素晴らしい成果であり、滅多にないことです。当然のこととして、この成果を非常に誇りに思いました。 金曜日はチーム全員で美味しいインド料理レストランで夕食を共にし、一日を締めくくりました。

1月31日(土)スイスへ戻るためにスキポール空港へ移動しました。すべてが刺激的な1週間となりました。生徒たちは、会議への参加だけでなく、世界中から集まった自分と同じような人たちとの新たな友情を築くことで、世界についてだけでなく、自分自身についても多くのことを学んだことと思います。そして、MUNとTHIMUNがKLASでの思い出の一部としてずっと心に残ることを願っております。

上記を全て考慮して、真剣に物事に取り組む意志のある生徒に、模擬国連への参加申込をすることを強く勧めます。しかしながら、模擬国連に参加するには、厳しい選考があることを心に留めておいてください。参加を希望する生徒は、審査の対象になるためにしっかりした動機、英語力、優秀な成績そして良好な生活態度が求められます。これらの基準を満たせば、模擬国連は自分自身に挑戦する絶好の機会となることでしょう。




■チャンス 
11年生(高2)男子

模擬国連で何を得ることができたのか。

私は、MUNチームに入ったからといって英語力を伸ばすことができる、世界情勢等を知ることができる、とは思っていません。それらのためにMUNに参加するのは広い視点で物事を判断できていないと思います。塾に行くためにお金を払うのは、勉強や受験に関連したことを教えてくれ、そして未来にそれが繋がるから。

MUNチームの活動では、自分で各問題を調べて、10ページ以上のレポートを書いて、自分で理解を深めていく。MUNチームのメンバーが扱う問題はそれぞれ異なるので、チームのメンバーに相談するのではなく、自分から進んでいくしかない。つまり何が言いたいかというと、MUNチームに入ったら、全て自分でなんとかするしかないのです。先生は、課題に必要なプロセスや連絡事項を除いて、積極的に教えてはくれません。この自分と戦うというチャレンジ精神、そういったチャンスを与えてくれるのが、MUNだと思っています。例えば、私は、英語力をこの一年でかなり鍛えることができました(IELTSは総合点で1.0上昇)。これはMUNに入ったおかげかもしれません。

では文頭で書いたことは何なのか、となりますが、MUNを最大限に活かした生活する機会を自分で選んだことに価値があったと思います。課題についてもサボろうと思えばいくらでもサボれます。私は英語のウェブサイトを読むとき、わからない単語をひとつずつ調べて、英語のままで文章を読むようにしていました。翻訳アプリを使う人より、明らかに英語の文をスラスラ読めるようになるし、ボキャブラリーも増える。そして英語に触れるのが苦ではなくなり、むしろ楽しくなります。少し話しがそれましたが、MUNは機会を与えてくれる存在です。それは英語力だけに限らず、人と話す機会、自分の意見を言える機会、多数のことを考えることができる機会、など本当にいろんな機会を与えてくれるのです。憧れる先輩方、尊敬できる同輩たち、そして何より私たちに愛情をくれたMUN担当のワトソン先生とこのチームが、今の僕を作ってくれて、成長させてくれました。そして今の自分を作ってくれたこと感謝、それ私がMUNを通して得たことです。

チャンスは限られる、チャンスを活かすか活かさないかは自分次第。MUNという大きな枠組みもその限られたチャンスの一つ。チャンスに気づけるのか、気づけないか。ただ言えることは、何か考えて、やるかやらないかで迷ったのなら、やってみることです。それが絶対に自分をさらに成長させるきっかけになります。やってみなかったら何も生まれません。

最後に、全てのKLASの先生方、MUN2026チームのみなさん、本当にありがとうございました!!!