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スイス文化旅行

10・11年生(高1、2)は10月下旬にスイス文化旅行に出かけました。生徒たちは、それぞれの訪問地で文化や歴史に触れ、様々な発見があったようです。旅行から帰ってきた翌日はレポート作成日として、英語によるエッセイを提出しました。日本語による生徒の感想を紹介します。



■理解しようとすることの意味
10年生(高1)女子

今回のスイス文化旅行で私はジュネーブへ行きました。そこで、普段の学校生活ではできないたくさんの発見がありました。特に印象に残ったのは、赤十字博物館の見学です。展示を見ながら、人道的な活動がどのように始まりどんな思いで続けられているのかを知りました。単に「助ける」という言葉ではなく、そこには多くの決断や努力、そして勇気があることを感じました。映像や展示を通して、遠い国の出来事が少し身近に思えたのが印象的でした。


また、ジュネーブの街そのものにも強い印象を受けました。街を歩いていると、英語やフランス語、ドイツ語など、いろいろな言葉が自然に聞こえてきて、多様な人々が共に暮らしていることが伝わってきました。大きな都市でありながら落ち着いた雰囲気があり、湖や山など自然が近くにあることで、人と環境がうまく調和していると感じました。

この旅行を通して、私は「人が共に生きる」ということについて少し考えました。国や文化、考え方が違っても、理解し合うことは不可能ではないと思いました。小さな行動や思いやりが、平和を作るのではないかと思いました。また、自分と異なる考えや背景を持つ人と出会うことは、ときに難しく感じることもありますが、それこそが学びであり、世界を広く見るための一歩だと感じました。


これからの学校生活でも、今回の経験を思い出しながら、表面的な情報だけでなく、物事の背景や意図を深く考えられるようになりたいです。




■BERN TRIP
11年生(高2)男子

私は今回のトリップでスイスの首都ベルンに行きました。ベルンに着いた1日目はトレジャーハントを行いました。トレジャーハントでは今までにあまり関わりのなかった10年生と同級生の11年生と共に行いました。トレジャーハントというのは3人から4人のグループに分かれて各学年を混ぜて与えられたお題をクリアしていくというものです。私たちの班では渡された地図があまりすぐに理解できなく、最初の30分ほど道に迷ってしまいました。問題の数は15個ほどあったのですが最終的にできた問題数は2個だけでした。そしてトレジャーハントが終わった後は、3人以上のグループを作ってベルンの街中を決められた時間まで自由に行動して良いフリータイムの時間でした。


2日目はアインシュタインミュージアムと国会議事堂を訪問しました。アインシュタインミュージアムではアインシュタインの生涯と業績に関するものが展示されています。中には第一次世界大戦と第二次世界大戦についてのものまでありました。アインシュタインミュージアムの観光が終わった後は、国会議事堂訪問までの待ち時間までフリータイムが少しありました。国会議事堂では、成り立ちやどの州が設立されたかなどの説明してもらい、加えて、国会議事堂内の壁の絵や装飾の説明もしてもらいました。


トリップ最終日の3日目はパウル・クレーというベルンの芸術家の作品や写真が展示してあるミュージアムに訪問しました。その場所では、パウル・クレーの生涯や展示品の説明を聞いたのはもちろんですが、入場した際に一人一つスケッチブックが渡されて、各自絵を描いたり、展示してある絵を模写したりと実技の体験もすることができました。


私はこのトリップを通して今まであまり関わりのなかった10年生と仲を深められ、加えてアインシュタインやパウル・クレーなどの偉人達の功績などをこと細かく知ることができました。





■チューリッヒの果てしない魅力
11年生(高2)男子

私はスイス文化旅行でチューリッヒを訪れました。チューリッヒにはオペラなどの歴史的な文化から、チューリッヒ美術館に置かれている現代的なアートまで様々な物事がありました。


一日目、私達はオペラハウスとその周辺施設を見て回りました。舞台ももちろん素晴らしい物だったのですが、私が最も感動したのはオペラで使われる道具を作る工房でした。背景のセットから、中にロボットが入っていて実際に動かせるカラスの人形まで、幅広いものをたった1つの工房の中で全て作りあげていました。職人たちは自分の作業に深く集中していて、何人かの職人さんたちは私達が訪れていることにすら気づいていなかったかもしれません。真摯にものづくりに励んでいる姿はとてもかっこよかったです。


二日目、私達はUBS銀行とチューリッヒ美術館を訪れました。UBS銀行では巨大な貸金庫を見学させてもらいました。金庫の入り口の扉は私が人生で見てきた中でも最も大きく、丈夫な扉だったと思います。1つの貸金庫を開けるにも銀行と荷物の持ち主それぞれの鍵が必要で、これほどのセキュリティなら何も盗まれることはないだろうと確信できるほど厳重なつくりになっていました。
チューリッヒ美術館にあるアートたちは、古典的なものからは見られることのない斬新さがあるのに、綺麗な作品としてまとまっており、私に鮮烈なイメージを与えました。特に気に入ったのはルーチョ・フォンタナの「spatial concept」です。キャンバスに穴を空けたりガラスを乗せたりといった、私の考えるキャンバスの使い方とは全く違うものなのに素晴らしいと断言できるほど、それらの異質なものはキャンバスと調和していました。


最終日はFIFAミュージアムとブラインドレストランを訪れました。FIFAは日本語で国際サッカー連盟であり、サッカー界では最も強い権力を持つ組織です。私はあまりサッカーに精通しておらず、行く前はあまり興味を持っていませんでした。しかし実際に行ってみると、今までのFIFAワールドカップでどのようなことが起こったのかや昔のサッカーではどんなボールが使われていたのかなど興味深い内容の展示が数多くあり、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。
ブラインドレストランでは完全な暗闇の中で食事をするという今までに全く味わったことのない体験をしました。完全な暗闇では目を開けても閉じても、どれほど顔に物を近づけても全く何も見えないのです。私はもしかしたらここから出られなくなるのではないかとすら思えるほどに何もわかりませんでした。私はほとんど完全に視覚頼りの生活をしていた、ということを痛感し、盲人の方々がどれほど大変な生活をしているのかを知ることができました。かなりの恐怖を感じた分、提供されたボロネーゼスパゲッティとバニラアイスクリームは格別に美味しかったです。


今回のトリップではスイスの魅力の幅広さを思い知りました。まだまだ私が行っていなかったり、見つけていなかったりする魅力がチューリッヒにはあるように感じます。またチューリッヒに行って様々なことを知りたいと思えるトリップでした。