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卒業生によるカレッジガイダンス



担当 Nathan Pugh

【日本語意訳(原文は英語)】

9月、Class of 2023(31期生)卒業生によるオンラインプレゼンテーションがおこなわれました。彼は現在、カナダのトロント大学で犯罪学、政治学、哲学を学んでいます。本校卒業後に海外の大学進学を視野に入れている在校生に向けて、カナダでの大学生活について話してくれました。プレゼンテーションの内容は、主にトロント大学をはじめとする海外の大学への出願と入学についてでした。その他にも多くの有益な情報が含まれており、生徒たちにとってもとても良い刺激になったと思います。

プレゼンテーションの内容がとても明快で、よく考えられた構成でした。海外の大学についてよく調べること、英語能力試験への準備をすること、オンライン出願システムの使い方など、出願プロセスを生徒たちに順を追って丁寧に説明してくれました。特にカナダの入学手続きに対して不安に思っている生徒たちにとって、彼の体系的な説明はとても理解しやすく、生徒たちにとって大変有意義な情報になったと思います。

また、彼は日本の大学とは異なる出願要件やそれに対する対策、また成績証明書や推薦状などの英語の書類準備についてなど、自身の経験に基づいて、今後、生徒たちがどのように対応すれば良いのかを、丁寧に説明してくれました。自身が体験した困難を率直に語ってくれたことで、内容はとても共感しやすいものになりました。生徒たちが「自分ごと」として体感できたものと思います。

さらに印象的だったのは、実践的なアドバイスとモチベーションの維持など精神的な面について、バランス良く語ってくれたことでした。彼は、必要に応じて再受験できるようIELTSを早めに受験すること、エッセイを綿密に計画して執筆すること、疑問があれば大学の担当事務局に連絡すること、など具体的なアドバイスをしてくれました。

彼の説明は、KLAS卒業後、特にカナダへの留学を考えているKLASの在校生にとって、非常に意義深く、有益なものでした。トロント大学への出願に関する実践的な情報を提供してくれただけでなく、成功に必要な自信と粘り強さの大切さについても語ってくださり、生徒たちはこれらの点について、理解深めたものと思います。卒業生の素晴らしいプレゼンテーションに大変感謝しています。

 

■ガイダンスミーティングで学んだこと
11年生(高2)女子

卒業生によるガイダンス講演は、大学進学までの具体的な流れや現地での生活のリアルな様子を知ることができる、大変貴重な機会でした。彼は現在、KLASの夏の留学プログラムの選択肢にも含まれるカナダ・トロント大学で犯罪学、哲学、政治学を学んでおり、お話は最初から最後まで非常に興味深く聞くことができました。

私が特に印象に残ったのは、彼の大学進学のケースで、IELTSやGPAなどは前提として求められるものの、最終的に評価されるのは在学中に積み上げた実績だという点です。大学で重視されるのはまずスコアと考え、私も今はそれらの向上に集中すべき時期だと考えていました。

しかし同時に、「スイスまで来て、自分は何を成し遂げるのか」という不安が常にありました。これは「在学中の実績」と重なる部分で、スコアでは表せない、腕前や個性を表す経験の重要性を改めて実感し、これからも課外活動には積極的に参加していきたいと思いました。

また、卒業生は大学進学において生活環境を把握することの大切さについても話してくださいました。交通手段の発達状況、生活費の目安、現地の通貨や気候、食生活など、具体的な情報を事前に収集し、それを基に大学選択を行うことが重要だと感じました。情報の把握は自分自身のためだけでなく、家族や先生方と将来について考える際にも必須です。やりたいことや行きたい場所だけでなく、実際の環境について調べることがまず重要なのだと感じました。
さらに、ガイダンスでは周りの人と自分の「夢」について共有する時間もありました。それまで私は、自分のやりたいことを「夢」として話したことも、友達のやりたいことを「夢」として聞いたこともありませんでした。その中で気づいたのは、自分にとっての夢は、どちらかといえば「最低限の基準」に近かったことです。「自分が頑張ってできること」、以上に「多分自分が頑張ってもできなさそうなこと」、を目標に、日頃から生活してみようと思いました。

最後に、お話をしてくださった卒業生、そしてガイダンス講演を手配してくださった先生方に、心よりお礼申し上げます。大変ありがとうございました。