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荒山 わかな Wakana Arayama ― 10期生 ―

スイス公文学園高等部(KLAS)で学び、現在、様々な業界で活躍されている卒業生にお話をうかがうコーナーです。 3年間のスイスでの学園生活を振り返っていただき、率直なところを語っていただきます。

荒山 わかな Wakana Arayama 10期生

~プロフィール~ 医師 / パイロット

~KLAS is possibility.~


Q.現在の仕事内容は?

A.卒業後、まず日本で医師になりまして、現在は日本赤十字の血液業務に従事しています。
加えて、カナダでパイロットの資格を取りまして、専攻が航空医学という「航空」と「医学」を両方使う業界で勉強しています。
毎年アメリカの航空宇宙医学の学会やイギリスの大学院に渡って学んでいます。
海外で「航空」と「医学」を両立して活動されている方がおられましたので、私も自分の可能性を全部使っていけたらと思い、一つに絞らずに活動しています。

Q.KLASの影響はありますか?

A.「航空」と「医学」、どちらもKLASでの経験から関心を持ちました。
その後の人生においての考え方や活動の場の選び方などすごく大きな影響を与える学校だと思います。

Q.KLASを選んだ理由は?

A.中学校での勉強を通して海外への興味がありまして、とりわけヨーロッパに興味を持っていました。
スイスはヨーロッパの中心に位置する場所なので、そこから他の国へ出ていろいろな経験ができるのではないかと思いKLASを選びました

Q.KLASで成長できたことは?と

A.いろいろな国を訪れて、日本とは違う文化、人々、土地柄に触れることで、実際に海外の人から見た日本を感じ、 あらためて日本の良さを発見する機会になりました。
様々な物事の考え方があるということを実地に立って経験できたので、選択肢を絞らずに積極的に動くということができるようになりました。

Q.楽しかった思い出は?

A.3年間を通して友人や先生方と過ごした時間がとても濃密で思い出に残っています。
KLAS独自のイベントやプログラムなど、異国での時間をみんなで乗り切ったというのが、とても思い出に残っています。

Q.KLASで得られたことは?

A.親元を離れて生活する中で、進路を決める時や人生の選択にせまられた時は自分の力で動いていかないといけない。
自立する力が身についたと思います。
また他の出身地から来た生徒や先生方との生活の中で協調性というのが築けたと思います。

Q.KLASを選んでよかった点は?

A.日本の高校だったら先輩後輩の上下関係があったり、先生とも隔たりを感じることがあったりするのではないかと思うのですが、節度を持ってつながれるというのがKLASの特徴です。
卒業後も友人や先生方との関係は続いています。
在校時にあまり関わりのなかった同級生とも会うと新たに関係が始まるという、長く続く友情が得られたと思います。
KLASには、日本人の先生、日本人を教えた経験のある英語圏出身の先生、スイス人の現地スタッフというユニークな教職員の方々がいます。
彼らのバックグランドから学ぶことも多くもありましたし、先生方が親身になって勉強や生活をとことんサポートしてくれたので安心して3年間の高校生活を送ることができました。

Q.今後の目標は?

A.KLASに行ったことで新しいことにチャレンジする力と世界の人々と関係を持って活動する力が身につきました。
航空医学をしっかり勉強して、将来は日本に広めていく活動をやっていきたいと考えています。

Q.KLASを一言で表すと?

A.“KLAS is possibility.”
KLASの生活では思いもよらない経験や人との出会いを通して、様々なものの見方や考え方をすることができるようになり、自分を限定しない生き方を見つけることができたからです。