春休み課外活動報告!![ 2019年 ]
3月下旬の春休み、学校ではケニア、セルビア、米国(ニューヨーク)へのオプショナル旅行を実施しました。現地では日本やスイスと違う環境や人々に触れ、多くの刺激を受けたようです。参加した生徒の感想をご覧ください。
*本校フェイスブックページでも写真を掲載しています( https://www.facebook.com/kumonleysinacademy/ )
1.Kenya Humanitarian Trip
12年生(高3)女子
ケニアの首都ナイロビから車で約6時間のところにある地域で10日間ボランティア活動をしてきました。ボランティアの目的は現地の子供たちが学校に通えるよう、学校を建てることでした。
穴を掘り、コンクリートを作り、石を積んだりする作業を毎日おこなった結果、土台を作ることに成功し、現地の方達の負担を減らすことができました。また、子供達のために充実した学習環境を作るための第一歩となりました。学校建設以外にもケニアにある学校、病院、農場等を見学することができました。
学校の子供達はとても人懐っこく、いつも私の手を取り合ったり、長い髪が珍しいのかずっと私の髪の毛を触っていました。「百聞は一見にしかず」と言われる通り、ニュースなどで発展途上国の事情を聞くよりも実際に自分の目で確かめに行って体験した方がよくわかりました。
例えば、私は水汲みを初めて体験しました。ひどく濁った泥水約20リットル汲み、二人がかりで数メートル歩きました(現地の方達はもっと歩きます)。たったの数メートルでも40度以上もあるアフリカで20リットルの水を背負うのは思った以上に過酷でした。しかし、この水汲みは子供達や女性の日課なのです。そして、これは教育の妨げともなるのです。また、泥水を飲んでしまうことにより下痢になり、時には死に至ることもあるそうです。これにより私は蛇口から水が出る贅沢さを身にしみて感じました。
他にも、私たちは、援助団体が、女性の貧困を克服するために設立した女子校を見学しました。そこで、私はとても驚くことを聞きました。それは授業が朝の6時から始まり夜の10時に終わるということです。11時間も授業があるのにも関わらず毎日しっかり通い、新しいことを熱心に学ぶ彼女たちは本当にかっこいいなと思いました。学校が少なく、貴重だからこそ彼女らは学ぶことの大切さを知っているのだと思います。それに比べて一人一台パソコンがある充実しすぎた環境の中で、たった7時間の授業ですら文句をいう私たちは何なのでしょう。
最後に、ケニアはクーラーがなく、ネットの環境もなければトイレもありませんでした。普段の贅沢の生活から一気にかけ離れ、慣れないことがたくさんでしたが、それ以上に私はここに書ききれないほどのたくさんのことを学べました。一生の財産になるといっても過言ではありません。これからはケニアで得た経験を忘れず、発展途上国の事情を少し違った視点から観察していきたいと思います。
2.Serbia Study Trip
10年生(高1)女子
私はスプリングブレイク中にあったセルビアトリップで、沢山のことを学んだ。今から、最も印象に残った訪問先について書き記したいと思う。
その訪問先とは、4日目に行ったLanguage Schoolだ。そこでは、日本語を学んでいる高校生達に会うことになっていた。Language School に行くまでの道のりで、私はマイナスなことばかり考えていた。いくら日本語で話せるとはいえ、生徒達とちゃんと会話ができるのだろうか。そもそも出会ってから数時間しかないなかで、他人と仲良くなるなんて可能なのだろうか。昔からの人見知りも相まって、私はそんなことばかりが頭の中をぐるぐる回っていた。次の日には、Language Schoolの生徒達によるセルビアのシティーツアーがひかえていた。今日仲良くなれなかったら、明日があまり楽しくないのではないかと、心配に心配を重ねていた。
気づいたらあっという間にLanguage Schoolの前まで来ていた。心の準備をする暇もなく、校門に足を踏み入れる。目の前には学校への大きな入り口と、満面の笑みで優しく出迎えてくれている生徒達がいた。その人達を見た瞬間に、今まで考えていたことは全て吹き飛んでしまった。ずっと心配していたことは、なんてばかばかしかったのだろうかと思った。それぐらいにセルビアの人達は暖かく、心の底から歓迎してくれていた。
まずは、4年生(日本でいう高校3年生)の授業を見学した。そこでは、お互いの自己紹介をした後に、生徒達のおすすめの観光スポットや、お店などがプレゼンテーションによって紹介された。もちろん全部日本語である。最初に感じたのは純粋な尊敬の気持ちだった。私たちKLAS生も、普段から第2、3言語を学んでいるからわかることだが、母語以外の言語を習得するにはかなり苦労する。生徒達の日本語も、完璧ではないが、十分伝わるし、コミュニケーションが普通にできるレベルであった。高校という短期間でそのレベルまでいくには、多大な努力が垣間見えた。
気づいたら、すごく仲良くなっていた。セルビア人のコミュニケーション力はとても高く、初対面の人に対して少し奥手になってしまう日本人とは反対に、簡単に人と仲良くなる能力を持っていた。5日目のシティーツアーも、とても楽しく、時間があっという間に感じられた。セルビアの生徒達と関わって、私は色々なものに対して、思い込みは良くないと学ぶことができた。
3.New York City Trip
10年生(高1)男子
ケネディ空港に着き、空港から出てバスで移動していると、テレビや映画でしか見たことのない景色が見えてきて、とても興奮しました。着いたその日はタイムズスクエアに行きました。タイムズスクエアは夜でも本当に明るくて驚きました。そして、トリップ中、エンパイアステートビル、自由の女神、9.11メモリアルなど色々な場所に行くことができました。このTripでは先生の引率がありましたが、自由時間がたくさんあったので自分の好きな場所に行くこともできました。買い物もしましたが、スイス並みに物価が高かったです。
僕がニューヨークに行って感じたことは、とにかく目に入る物全てが刺激的で、建物や色々なものに度々驚いていました。またその中でも、僕が強く感じたのは本当にいろいろな人がいたことです。横をすれ違った人が白人だと思えば次はアジア人だったり黒人だったり、横を見れば路上で寝ている人もいれば、スーツを着て忙しそうにしている人もいて、歌っている人もいて、東京でも見られるものだと思うかもしれませんが、東京とは全くもって規模が違いました。本当に世界の中心みたいだと思いました。
ニューヨークで一番気をつけたほうがいいことは「スリ」だと思いました。友達が一日目にして財布をスられてしまいました。それは、マクドナルドで座って食べているときに起きました。その財布はもちろんのこと見つかっていません。あれだけ多くの人がいたら起きるなと思いました。
また、乗る地下鉄や方向を間違えてマンハッタンから出てしまうとスラム街のようなところに出てしまったりするので、要注意です。ちなみ僕たちは数回間違えてしまい、怖い思いをしました。
最後に、僕はニューヨークで博物館や美術館、そしてミュージカル等、色々な事を楽しみ、貴重な経験ができたと思います。それと同時に色々な意味で現実を目の当たりにしたなと思いました。それは、たくさんの物事が集結しているニューヨークならではだと思います。本当にこのような経験をさせてくれた両親には感謝の気持ちでいっぱいです。