サマー・アブロード・プログラム
SAP(サマー・アブロード・プログラム)は、夏期休暇となる6月からターム1の終了までの約3か月間を利用して、アメリカなどの英語圏にある大学の夏学期プログラムで学習します。レベル・内容・目的・期間はそれぞれプログラムによって違うため、参加する生徒は自分の将来のことや興味あることを考えて申込みます。今年は12年生(高3)の12名が参加してきました。
以下、2名の生徒の経験や感想をご紹介します。
■SAPでの貴重な経験を通して
12年生(高3)女子
私は、今年の6月から7月にかけ、「SAP」に参加しました。12年生最後のレザンでのターム1の生活をせず、SAPを選択したのには、いくつか理由があります。ひとつは、今まで海外の大学へ行ったことがなく、想像もできなかったので、実際に自分の目で確かめてみたいと思ったからです。また、海外の大学へ行くか、日本の大学へ行くか悩んでいたこともあり、参加することを決めました。
どの大学へ行き、どの科目を取るか、正直すごく迷いました。パンフレットを何度も読み返して、時間をかけて自分が本当にやりたいことを考え直しました。そこで、私が興味を持った大学が、UCLAでした。また、科目は「心理学」と「ファッションデザイン」を選択することにしました。心理学は、今まで学んだことがなく、興味を持っていたので選び、ファッションデザインは、もともと芸術に興味があったので選ぶことにしました。
心理学の授業は月曜日から木曜日までの午前9時半から11時までの1時間半でした。心理学の授業のクラスは、少人数で、はじめは授業内容を理解することができませんでした。毎日その日のノートを見返したり、予習をしたりしました。
ファッションデザインの授業は月曜日から木曜日までの午後13時から午後14時半までの1時間半でした。授業は主に服のデザインをしたり、服の生地屋さんへ行き自分がデザインした服の生地を実際に探したり、といった内容でした。KLASで受けている授業とは全く違って新鮮でとても楽しかったです。どちらの授業も私にとって新しく、自分の将来に活かせたらいいなと思える授業でした。
授業以外にも、毎日、午後にアクティビティを選択することができました。アクティビティでは、ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、ハリウッドなどたくさんの場所へ行くことができました。寮生活では、同じ階に住むほかの国からの生徒たちと会話したり、RCグループの人と会話することもできました。RCグループとは、寮の同じ階ごとに作られるグループで、そのグループでイベントをしたり、1週間の連絡を受けたり、誕生日の人を祝ったりします。このRCグループを通して、色々な国の人たちと仲良くなることができましたが、私はこのSAPを通して、他の国の人たちと日常会話をしたり、生活を共にする難しさも知りました。
SAPで学んだ5週間は長いようで、とても早く過ぎ、振り返ってみると、これまでにない貴重な経験ができたように思えます。そこで学んだことや見たことすべてをこれからの自分の将来に活かせていけたらと思います。
■アメリカでの語学留学とSAPプログラム
12年生(高3)男子
2018年の夏、僕はKLASのTerm1 においてKLASのSAPに参加しました。SAPでは大学のサマープログラムに参加します。KLASとは全く異なる機関のため、世界中の高校生が同じ大学に来て勉強をしたり、プロジェクトに参加したりします。僕が参加したプログラムはUCLA&U Michigan Comboで、3週間UCLA、2週間University of Michiganの計5週間のプログラムでした。
一つ上の先輩が卒業し、夏休みが始まったあと、サンタバーバラで2週間語学学校に通いました。その後、僕は一人でロサンゼルスに向かいました。UCLAのキャンパスでは、色々な人々とプログラムやアクティビティを通じ、たくさん交流をしました。例えば、僕がとったCommunity Serviceというプログラムでは日本、フランス、アメリカ出身など国際性豊かなグループで活動をしました。具体的な活動はホームレス問題、食料問題、家庭環境など様々なアメリカやカリフォルニア州が直面している社会的な問題を解決すべく、ボランティアするといったものでした。毎日体力を使いながらあらゆることにボランティアしたことは、僕にとってとても大切な思い出の一つです。
週末や時間のある平日はよく友達と一緒にアクティビティに参加しました。僕の行った場所はサンタモニカビーチやディズニーランドなど多くのロサンゼルスの観光名所で、もう一度行きたいくらい楽しい思い出を作ることができました。特にメジャーリーグを観戦した時の興奮は忘れられません。
SAP後半はUniversity of Michiganで2週間滞在していました。ミシガンという街にその大学はありましたが、ミシガンは小さい街でロサンゼルスほど賑わっているわけではなかったとは言え、多くの人々がいました。
先ほど少し書いた通り、実は僕はサンタバーバラというロサンゼルスに近い街で2週間語学留学していました。そしてその後5週間のSAPプログラムにも参加したので計7週間アメリカに滞在していたことになります。アメリカで経験したことの多くはとても刺激的で、またあらゆる価値観を変えてくれました。これからも自分の英語を研鑽し、残りのKLAS生活を楽しもうと思います。