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クモリンピック2018

クモリンピック2018 クモリンピック2018

10月26日、気持ちのよい秋晴れの中、クモリンピック(体育祭)が開催されました。4名の生徒たちが裏方(「ブラックチーム」)として運営を担当し、今年のクモリンピックも滞りなく盛り上げてくれました。恒例のチーム対抗の創作ダンスの披露は、それまでの約1ヶ月の練習の成果を発揮し、どのチームも見事な出来栄えでした。この練習を通じて、生徒たちはいろいろな苦労を経験し、学ぶことが多かったようです。また、学年を超えたチームメンバー同士のつながりや友情が深まりました。

※クモリンピック(kumolympic)= Kumon + Olympic の造語

■アナザースカイ
11年生(高2)男子


秋学期一大イベント『クモリンピック』がやってまいりました。僕は去年も今年もチームREDに所属することができました。赤への愛着が湧き、そのおかげなのかわかりませんが、他の人々よりも3倍も楽しめる気がしました。しかし、想像とは違い、僕の貴重な週末の時間が奪われたり、夜遅くまで練習に参加したりしなければならなかったので心の片隅ではあまり気乗りしませんでした。

今年は参加した競技の数も多く、色々と活躍することができました。私事ではありますが、僕は東京にある韓国学校出身なので、いわゆる日本の運動会のようなものを経験したことがありませんでした。なので、今回のクモリンピックで新たな体験をすることができました。

四人五脚では我らチームREDのチームワークが功を奏し、1位に輝くことができました。続いて僕が参加した競技は波乗りジョニーでした。この競技は僕にとって初めての野外競技だったので、鳥かごから放たれた鳥のようにとてもすがすがしかったです 。

その後は、チームの32人の中から選ばれて走ることになった選抜リレー、僕には縁のないと思っていたこの競技にも参加することができました。たくさんの声援が聞こえて、まるで甲子園のピッチャーのような気持ちになりました。

クモリンピックのあと、たくさんの人々から『KLASのガトリン』と称されました。このようなことがあったおかげで初めは気乗りしなかった僕の気持ちもクモリンピックが終わる頃には達成感に満ち溢れていました。クモリンピックはたくさんの人々と交わり、チームワークを高められる場でした。時にはチーム全体としてぎくしゃくしたこともありましたが、最終的にチームREDは沢山の笑顔とやる気に満ちていました。この愛溢れるチームで11年生のクモリンピックの幕を閉じることができました。 
 来年もチームREDの一員になれるだろうか???

■最高学年ならでは
12年生(高3)女子


私にとって最後のクモリンピック、2年間積み上げてきた思いを胸に、赤、黄、青の三色となったクモリンピックのくじを引きました。そして、10年生の時と同じ青組になりました。色が決まった瞬間、ダンスのテーマを考え、どんなメンバーがいるのか、リーダーは誰なのか、12年生として、リーダーと一緒にチームをまとめ、引っ張っていけるのか、いろいろなことを考えました。

各自のセクションが決まり、いよいよダンス練習が始まりました。私はペアダンスセクションのリーダーにもう一人の12年生女子と一緒に抜擢されました。私は人生の中で、こんなに大事な役目を担ったことがなかったので、正直うまくまとめられるか不安でした。

ペアダンスセクションでダンス経験者が一人もいなかったので、ダンスリーダーに頼りながら、参考になりそうな動画を集めて、みんなで少しずつ振り付けを考えていきました。ペアダンスなので、女子の振り付けだけでなく、男子の振り付けも覚えて、教えなくてはなりません。過去二年間、クモリンピックで人にダンスを教える機会は何度かあったのですが、今回は自分たちで一から全て考え、伝えなくてはならず、今まで以上に難しく感じました。3年目にして、やっとリーダーとダンスリーダーの大変さに気がつき、もっと支えてあげていたらよかったと少し後悔しました。

約一ヶ月、ダンス練習をし、振り付けや構成移動を覚え、頑張ってきました。しかし結果は残念ながら、ダンス部門でも競技部門でも、負けてしまいました。もちろん悔しい思いもあります。勝ちたいと思っていた分、遣る瀬無い気持ちもありました。結果がすべてだと思う時もありました。しかし、今までのクモリンピックの中で一番やり切ったクモリンピックでした。

ある先生が、「結果ではなくその過程が一番大事なのだ。」とおっしゃっていました。今ならその言葉をすんなり受け入れることができます。悔しい思いは後輩に託し、今年のクモリンピックをいい思い出として、これからはその思い出を心にとどめていきたいと思います。