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クモリンピック2017

クモリンピック2017 クモリンピック2017

KLASには様々な行事がありますが、学年やいろいろなグループに分かれて活動することが多くあります。そのような行事の中で「全学年」が参加し、チーム対抗戦として異彩を放つ行事がクモリンピック※(体育祭)です。毎年、生徒のコミュニティに大きな変化をもたらす行事ですが、今年はどのような変化が起きたのでしょうか。

※クモリンピック(kumolympic)= Kumon + Olympic の造語

■真の青春を見出す
10年生(高1)女子


クモリンピックは私にはただの体育祭であるというのが最初の認識でした。先輩達が言うように、この行事が1年で最大のイベントである、ということがよく理解できませんでした。私には他の旅行や行事の方が魅力的だったので、今年のクモリンピックはとりあえず流れに乗って終えてしまおうと思っていたのです。私は青チームに属しましたが、当初、ダンスの練習が想像以上に大変で、疲れが出て、楽しいという気持ちはあまり滲み出て来ませんでした。先輩達もみなさん忙しそうで、話しかけにくいと思ってしまいました。ですが、ダンス自体は経験があまりなかった私にとっては新鮮で、楽しく面白くなりました。そしてふと、練習中に思ったことがありました。この時間、他の学生なら何をしているのだろうか、と。私は突然、このように高校生が思うままにダンスに励み、苦悩し、また励むことができることに感謝を覚えました。普通に日本の高校へ通っていたなら、このように体育祭のその一日のために、何日も練習し、互いに励み、輝いた高校生の大切な青春を過ごすことは困難であったのではないかと思ったのです。そのことを味わいながら、クモリンピックを先輩達に楽しませてもらうのではなくて、自分から楽しみにいこうと練習に身を入れました。

そしてクモリンピック当日、私は気合いに満ち溢れていました。雨との予報だったので、前夜は気合いを入れててるてる坊主も作り、窓辺に飾りました。それにもかかわらず、あいにくの雨となりましたが、とても素敵な面白いクモリンピックのスタートを切ることができました。競技では私が原因で遅れてしまったり、失敗してしまったりして恥ずかしく、また悲しい思いをしてしまいました。それでもダンスは絶対に成功させてみせるとの強い思いで臨みました。三位との結果にはなりましたが、それよりもリーダーの先輩達の達成感に溢れた涙とハグにとても感動しました。体育祭一つでここまで生徒が一つになれるものなのかと驚きとともに感銘を受けました。これほど生徒に感動を与え、忘れがたい思い出を与える体育祭がとても輝いて見えました。クモリンピックは私に真の青春を見せてくれたものだと思っています。

何よりも、私のクモリンピックからいただいた財産は、先輩達と以前よりも距離が縮まり、興味を持つことができるようになったことです。以前は、関わりがほとんどない人と話すことには少し興味を失っていました。しかしクモリンピックは私に 「もっと世界を広げなさい」と言ってくれました。先輩ともっと仲良くなれるように努力したいと思うようになったことが今はとても嬉しいです。クモリンピックを管理、運営、企画してくださった全ての方々に、そしてこの貴重な体験をさせてもらった家族に、多くの感謝を伝えて、終わりにします。本当にありがとうございました。

■クモリンピックでの経験と来年
11年生(高2)女子


私にとって今回は2回目のクモリンピックでした。去年私がいたチームではバランスのとれたリーダーとダンスリーダーで、優勝はできなかったものの、とても良いものとして残りました。しかし、私は今回少し不安でした。自分たちは11年生として10年生を引っ張っていかなければならないし、今年はリーダーが女子で少し想像がつかなかったからです。どんな風になるのだろうと期待しつつもどこかで不安な気持ちがありました。しかし、実際は私のそんな不安も嘘みたいに、とても心強く、いつも練習の時に同じチームのメンバーひとりひとりに優しく声をかけてくれるような、そんな優しいリーダーでした。そして、普段から仲の良いダンスリーダーとも他のチームに負けないコンビでした。来年は私たちが最高学年です。私たちが先頭に立ち、引っ張っていかなければならないのです。私はとにかく楽しいクモリンピックにできたらいいなと思いました。なぜなら、二年間優勝することはできなかったものの、とても楽しいと思えるクモリンピックを先輩たちが作ってくれたからです。

二年間クモリンピックを経験して私は思いました。ここはどの生徒も輝ける場所だと。なぜなら、たくさんの競技がありそして競技だけではなくダンスもあります。そして運営側として働くという選択肢もあります。クモリンピックとはみんなが平等にたくさんのチャンスを秘めている場なのだと思います。多くの人がいろんな競技に参加することができます。例えば、私は障害物競争に参加をしました。そのなかでバスケットボールのシュートをしなければならなかったのですが、正直私はバスケットボールが苦手です。クモリンピック当日も不安で仕方がありませんでしたが、本番私は一発でシュートを決めることができました。私だけではありません。自分ではできないと思っていたことも案外当日はよくできたと言っていた人は多くいました。クモリンピックが始まる前はダンスがきちんと踊れるか、覚えられるか、心配していた人が意外にも簡単に覚え、上手に踊れた人がたくさんいると思います。クモリンピックは自分の苦手意識を変えてくれる場所でもあり、男女や学年問わず仲良くなれる場所でもあると思います。そういったいろんな意味でもクモリンピックは誰にでも平等にたくさんのチャンスが落ちている場所なのだと私は思いました。そして、来年はそんなたくさんのチャンスと後輩を繋ぐ架け橋になれればいいなと思います。

■クモリンピック
12年生(高3)男子


10年生のとき、まだKLASに来て間もない私たちにとって、先輩たちがそれぞれの分野で活躍し、かっこいい姿を見せてくれるクモリンピックはとても刺激的でした。11年生のとき、自分たちも12年生と一緒に後輩を引っ張っていくのだという自覚がクモリンピックで芽生えました。そして今年、12年生になって、自分の全てを発揮し、全力を尽くしたクモリンピックは今までにないくらいのいろいろな感動を私に与えました。クモリンピックで一番生徒たちが力を入れているのはダンスです。私は今までダンス部門で一位をとったことがなく、悔しい思いをしていました。ですが、今年みんなが力を合わせて練習したおかげで、一位になることができました。そのときに涙を浮かべ喜んでいる人もたくさんいました。クモリンピックというものは、私たちにとってそれほど大切な行事なのです。

私はこの三年間を通じて、クモリンピックからいろんなものを与えられました。クモリンピックは私が10年生のときには新しい人とのつながりを与え、11年生のときには成長するきっかけを与え、そして12年生のとき、私に感動を与えてくれました。そんなクモリンピックをこれからも後輩たちが楽しんでくれることを切に願います。