ショートブレイク トリップ報告
ダウニング 文
ギリシャの首都アテネへ、11年・12年生からなる総勢24名の生徒と引率教員2名で旅行をしてきました。連日34度という気温ではありましたが、 湿度は感じられず、寒冷地のレザンの爽やかな空気と違って、温暖な海風に触れながら、ギリシャの魅力を堪能して来ました。
ツアーガイドさんはギリシャ人で英語も堪能な方で地元料理を中心に食事を組んだり、暑過ぎる時にはジェラート休憩や オリーブの木陰を選んで歩いたりと、私達によく合わせて旅行をオーガナイズしてくださいました。ツアーでは、世界史の教科書や資料集で馴染みのアクロポリスを訪れたり、アテネを見下ろす丘に聳え立つ神殿旧跡や博物館を訪れたり、アゴラ地区のウォーキングツアーを行ったりしました。
暑い中で英語を聴き取るのはなかなかチャレンジングだったと思いますが、生徒のみなさんはよく乗り切り、その後の自由時間開始の合図に、喜びが弾けていました。 サロニカ諸島の3つの島(Hydra, Poros, Aegina)を訪れる1日クルーズでは 美しいギリシャらしい風景の中を実際に歩いたり、浜辺で泳いだりしました。 クルーズ船の中ではDJの方が乗客の国籍を意識して楽しいディスコタイムを演出してくださり、KLASのほとんどの生徒達がその踊りに加わりました。地中海の陽気がそうさせてくれたのでしょうか、どの生徒達も太陽のように明るく笑い、自然な国際交流の輪ができていました。
残念ながら風が強く、シーカヤッキングができなかったのですが、その代わりに、水質のきれいなプライベートビーチの海で思い思いに過ごす時間を取りました。食事はギリシャでよく食べられているもので食べやすいものが選ばれていました。料理教室ではギリシャのハーブ&フェタチーズのパイ、ザジキ、スイーツを作り、ムサカ、ギリシャサラダ、パンなどと合わせて美味しくいただきました。 KLASの生徒達は礼儀正しく、ガイドさんの話に耳を傾けようとする姿勢も好感を持たれています。オプショナルトリップであっても、皆で協力し良い旅行にしようという姿勢が随所で感じられました。
■憧れのギリシャ
12年生(高3)女子
私は今年のサマーブレイク中、オプショナルトリップでギリシャのアテネへ行きました。先生方から「アテネは暑いから気をつけるように」と念押しされていたので覚悟して行ったのですが、実際に到着してみると日本の夏よりも湿度が低くカラッとした過ごしやすい気候だったので安心しました。
初日は夕飯の時間帯にアテネに着いたので、バスで直接ホテルへ向かい休息を取ったのち、レストランへ行きました。レストランのすぐ真横にパルテノン神殿があり、夕方というのも相まって幻想的な雰囲気が漂っていました。ギリシャ料理は乳製品を多く使ったものが特徴的で、主に毎食出ていたのはグリークサラダと呼ばれるフェタチーズ(羊のチーズ)が上に乗ったサラダで、お店によって味が違うことが興味深く、それぞれのお店の味を堪能しました。また、ザジキというヨーグルトときゅうりなどを混ぜたソースは、様々な食べ物にディップしたりと自分なりにアレンジができて楽しみながら食事をとることができました。
2日目はパルテノン神殿とアクロポリスミュージアムへ行き、ガイドさんのお話を聞きながら様々な建造物を見学しました。教科書やインターネット上で見たことがあるものがたくさんあり、それらを実際見学することができたので、とても貴重な経験となりました。その日の午後は自由時間が設けられたので、友人たちと一緒にギリシャの伝統的な服やアクセサリー、お菓子などを見たり買ったりしてギリシャの文化に触れる時間を楽しみました。
3日目はクルーズ船に乗って3つの島を1日かけて周りました。船上では潮風を感じながらリラックスしたり、他国の観光客と一緒にギリシャの伝統的なダンスを踊ったりと、異文化交流を楽しむことができました。訪れた島々は私のイメージするギリシャの街並みで、本当にこの地に訪れたのだと身にしみて感じ、最後の島では久しぶりにスイスにはない海に足をつけ、特別な時間を過ごしました。
4日目はプライベートビーチに行き、海で泳いでいる人もいましたが、私はパラソルの下で同級生や後輩と会話をしたり、足だけ海につけて雰囲気を楽しみました。ここで驚いたのが、海が足が透き通るくらい綺麗だったことで、ガイドさんによると海の綺麗さがトップクラスだそうで、まさにその通りだと納得させられました。夜は料理教室でギリシャ料理を皆で協力して作り食べたのですが、やはり自分たちで協力して作ったご飯はお店で食べるメニューと同じものであっても格別に美味しかったです。
私はこの旅行を通して、ギリシャの文化や雰囲気を体感し、とても有意義な時間を過ごせました。また、普段はあまり話す機会のないKLASの子達とも交流することができ新たな出会いや発見がありました。この経験は今後の自分にとっても大切な思い出となり、また一歩成長できたように感じています。
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