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寮生活だより

女子寮担当の川崎と申します。今年度も、在校生の女子寮寮長さん・副寮長さんを中心に、女子寮生活委員メンバー全員で、生き生きと楽しく、そして、安心できる学校生活作りを目指していきます。生徒たちは、今後も色々な企画を考えているようです。



7月、女子寮に10年生(高1)、カナダと日本から夏季訪問生を迎え、また、中学生のサマースクール生が体験入寮を行い、賑やかなスタートを切りました。生徒たちは寝食をともにしながら文化・語学の交流を行いました。8月末の現在では、10年生もすっかり学校や寮生活に慣れて、洗濯、シーツ交換、身の回りの整理整頓、就寝・起床などの時間管理もよく出来ております。平日の夕食後に行われるスタディホールという学習時間にも慣れ、定期的に学習する習慣もついてきました。また、今年の夏はかなり気温が上がる日も続き、外で体を動かす姿がよく見られました。このターム1は、10年生だけでなく、11年生(高2)12年生(高3)にとっても、盛り沢山な楽しい夏だったようです。



さて、今回、ラテン語の「Fluctuat nec mergitur」という言葉を生徒の皆さんに紹介したいと思います。今年の夏は、パリオリンピックの開会式・閉会式、また各競技について賛否両論さまざまな意見がありました。そのような中で、ふと目についたのが、パリ市で16世紀から掲げられているこのラテン語の標語です。「たゆたえども沈まず」と訳されています。揺れるだけで沈みはしない、ことを意味しています。人間は、強い風が吹いたら揺れ、苦しい状況で揺れ、落ち込み、どんなにはかなく弱々しく見えても、揺れつつも立ち上がることが出来るしなやかな強さを持っている。「たゆたえども、沈まず」 良い言葉だな、と思います。



人には、それぞれのピンチ、それぞれの苦しみ、人には言えない悲しみがあると思います。その時に、皆さんに覚えておいてほしいことは、皆さんのピンチや苦しみに寄り添う大人たち、友人たち、家族たちがあなたの側に居るということです。そして、もうひとつ。この「たゆたえども沈まず」という言葉です。この言葉が、皆さんの挫けそうな心に勇気を与え、ピンチや苦しみを乗り越えるきっかけになるかもしれません。ぜひ、このふたつを心に留めて、様々なことに、失敗を恐れずに挑戦し、KLASでの生活を満喫してもらえれば、と願います。