10月16〜19日、12年生(高3)はシニアトリップ(ヴェネツィア)、10月17〜19日、10・11年生(高1、2)はスイス文化旅行に出かけてきました。生徒たちは、それぞれの訪問地で歴史や文化を学ぶことができ、とても充実した時間を過ごせたようです。また、戻ってきた翌日には英語によるレポート作成を完了させました。
■国際的な街ジュネーブ 11年生(高2)女子
私は今回のスイス文化旅行でスイス第2の都市と呼ばれるジュネーブへ行きました。昨年は10年生だけでベルンへ旅行に行きましたが、今年は10年生と11年生が混ざっていたので、ジュネーブの文化について学べたのもよかったのですが、それと同様に多くのKLAS生と関わることができたのもよかったです。
文化旅行1日目はスカベンジャーハントというアクティビティを主にしました。このアクティビティは、まず先生からジュネーブの地図と問題用紙が渡され、実際に問題に記されている場所まで行き、自分の目で直接見てその問題に答えるというものです。たくさんの問題があり、それだけ移動距離が長くなり大変でしたが、自分の目で実物を見た方が記憶に残り、良い経験となりました。
2日目は政府や国際機関を訪れました。1つ目は、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部で、そこでは、二人の日本人外交官の方から国際機関で働くためにはどうすればよいかということを聞いたり、実際の外交官としての仕事での日本政府との関わりや職務内容を知ることができ、大変興味深く感じました。2つ目は、国際連合欧州本部を訪れました。その敷地内に入るためには、荷物検査だけでなくパスポートチェックが必要で、飛行場と同じようにセキュリティーが厳重でした。敷地内を入って奥の方まで歩くと建物があり、その建物内でツアーをしました。大きな会議室が何部屋もあり、そのうちの1つの会議室で国連についての説明を受けました。他の会議室も見学したのですが、どの部屋も天井がアート作品のように美しく感動しました。
3日目は自然歴史博物館に行きました。私がここで一番驚いたのが2つの頭と顔を持つ亀が生きていたことです。実際に飼育ケースから出して見せていただいたのですが、脳が2つあり、考えていることが違うことから片足はご飯のある方向に動こうとしていますが、もう片方の足は反対側の方向に行こうとしていて、協調して動くのが大変そうでした。
自由時間ではみんなで昼食や夕食を食べたり、お買い物をして楽しい時間を過ごしました。3日目の昼食では楽しみにしていた韓国料理を食べたのですが、前日にそのお店に行き時間がないという理由で注文を断っていたにもかかわらず暖かく迎えてくださったお店の方のお人柄に感激しました。
今回のスイス文化旅行を通してジュネーブの街の人々は皆とても優しく、大都市なのに自然もあって居心地が良く素晴らしい街だと感じました。機会があればまた訪れて、今回行くことができなかったところを散策したいです!
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ジュネーブのグループが国際機関日本政府代表部を訪問した様子が代表部のウエブサイトに掲載されております。
https://www.geneve-mission.emb-japan.go.jp/itpr_ja/event_20231018.html
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■Lucern 11年生(高2)女子
私は今回のスイス文化旅行でルッツェルンへ行ってきました。ルッツェルンで、一番印象に残っているのは、3日目に訪れた瀕死のライオン像とグレーシアミュージアムです。ライオンの像は、約200年前に彫刻されたにも関わらず、今にも動き出しそうな、躍動感あふれる姿を残していました。スイスで、最も有名な像の一つで、年間140万人もの人が、脚を運ぶそうです。また、グレーシアミュージアムでは、氷河時代にルッツェルンに氷河があった証拠や、映像技術を使った、体験型観光をしました。
このように、学校が決めたプランでいろいろな場所に行けたことはもちろんとてもいい経験になりました。一方で、自由時間では、仲の良いメンバーと一緒に食事をしたり、ショッピングをしたりすることができ、みなで羽を伸ばすことができました。このような経験はKLASでしかできない経験であるとともに、来年は、同学年全員でいける最後のカルチャートリップなので、残りの11年生を楽しむのももちろんですが、最後の学年の12年生も楽しめるようにこれからも頑張っていきたいと思います。
■外国を感じた旅 10年生(高1)女子
10年生として初めての2泊3日の文化旅行。私はスイス最大の都市、チューリッヒに行きました。先生方から「あくまでスタディトリップだからね」と釘を刺されながら、11年生の方々と過ごした3日間はとても有意義なものでした。チューリッヒはレザンとは比べものにならないくらい栄えた街並みで、ビルやお店も多く、香水の匂いが絶えない場所もありました。スイスの最大都市ということもあってか、街中では様々な言語が飛び交い、日本人観光客の方にあったりもしました。フリータイムもあり、お店を歩いて回ったり、動物園に行ったり、ドイツ語圏で、地図やメニューが読めず「英語で精一杯なのに」と思いながらも、模索しながら楽しみました。
3日間滞在中に訪れた場所ごとに、そこで働いている方々が英語でいろいろな説明をしてくださいました。時には理解できず、悔しく、もどかしい気持ちを持つこともありましたが、冒頭で書いたように、あくまで勉強をメインとしていたトリップでしたので、得た単語情報を頼りに調べて、「あの時ガイドさんはこういうことを言っていたんだ」と納得することができました。今回の旅行で、英語力をつけたい、成長したいと思う良いきっかけになりました。訪れた場所はどこも、古い歴史があり、魅力あふれる場所です。中でもチューリッヒの景色を一望できる場所は圧巻でした。
中心都市でありながら車通りが少なかったり、レストランでメニューに載っていなかったみんなでシェアするための水が9フランもしたり。また、これは決して良いことではないでしょうが、日本人であるKLAS生が珍しかったのか、通りすがりに写真を撮られたり、とたくさんの発見と驚きがあった3日間でした。海外経験のない私にとって、チューリッヒで経験したことはとても良い刺激になりました。これからのKLAS生活をより彩る旅になったでしょう。
■ヴェネツィアという世界中の憧れの都市 12年生(高3)女子
私にとって、最初で最後の12年生だけで行くトリップは最高で特別な宝物になりました。行く前からワクワクしていましたが、実際行ってみて思ったこと、それは想像を遥かに超えるような楽しさで詰まっていたということでした。中でも、特に印象深かったことを紹介します。人生で初めて、雨の中で、買ったばかりのジェラートが全部落ちてしまったことです。私が悲しんでいたところ、店員さんが無償でジェラートを提供してくれ、とても嬉しくありがたく感じ、ヴェネツィアという場所の温かさを感じました。3泊4日のトリップを通して、食の美味しさ、そして人の温かさを感じ、イタリアという国の素敵な部分を肌で体験することができました。
フリータイムでは友達と次にヴェネツィアを訪れた時には人を案内できるくらいに堪能し、ショッピングができて、楽しい思い出が脳裏に焼き付いています。今までスマホなどの画面越しでしかみた事なかったヴェネツィアの美しい海沿いに広がる景色を実際に目に焼き付ける事ができ、貴重な経験だと感じました。私達の学年は人数が少ないですが、その分親密に、そしてお互いのことをもっと知ることができた良い機会になったトリップでした。
シニアトリップ・スイス文化旅行
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