今回は、本校の部活動の様子(バスケットボール)をご紹介します。本校の部活動の特徴の一つは、対外試合で「国際親善試合」を経験でき、コロナ後の現在、さまざまな運動部が、近隣の学校と活発に対抗試合を行っています。実際にそこで友達を見つける生徒もいるようです。
■対外試合(バスケットボール)の感想
11年生(高2) 男子
このターム2の間にバスケットボールの試合がありました。9月27日にエーグロン戦、10月2日にボー・ソレイユおよびエーグロン戦が行われました。初めての試合の前、自分が緊張するというよりむしろ、相手を打ち負かしてやるぞという気持ちで、とても楽しみでした。僕はKLASに来てから、バスケットボールをしなかった日はほぼないと言っていいくらい努力してきたつもりです。そして、1年間の待ち遠しさのあまり、初めての外国人との対峙でもう舞い上がってしまっていました。
最初のエーグロンとの試合は、初めての試合でペースが上手く掴めず、7得点という結果に終わってしまいました。僕は真剣に、何故7得点しか取れなかったのかを分析し、考えました。チームメイトとのコミュニケーションに主な原因があったのではと思いました。
そのあとのエーグロンとボー・ソレイユとの試合では、雰囲気が大きく違い、とくにエーグロンのディフェンスはかなりハードで、僕にとっては大変きつい試合でした。そして僕は、1試合目の反省を踏まえて、ボー・ソレイユの試合に挑みました。結果的に僕は27得点取ることになるのですが、最初はそんなに点数を取れないだろう、せいぜい前の試合より少しよい程度で終わるのではないか、と思っていました。しかし、試合が始まって最初のスリーポイントシュートが決まって一気に自信が出ました。 試合の最終盤、残り28秒くらいの時点で、両チームの得点が38対35となり、そして最後の12秒で僕がスリーポイントを決めて同点になったのです。とても気持ちよかったです。次のクオーターでも1点差で勝っていたのですが、相手に決められて最終的にKLASは敗れてしまいました。とても悔しいけれど、非常にいい試合ができたので、嬉しかったです。
僕は1年間毎日バスケットボールをしているのですが、毎日練習することが結果に表れたのを実感できて嬉しかったです。
10年生(高1) 女子
私が所属する女子バスケットボール部(以下、「女バス」)は、10月4日にLAS(Leysin American School)と練習試合をしました。授業終了後すぐの試合開始だったので、部員は皆、緊張した面持ちで一日授業を受けていたようです。先生方や先輩方に見送られ、私たちはLASの体育館へと向かいました。例年、男子バスケットボール部のキャプテンが試合監督として同行してくれることになっており、今回も12年生の先輩に来ていただきました。
今年の女バスは部員数が10人と少ないのですが、経験者が3人いるので、強豪校であるLASに匹敵するプレーが可能でした。私はチームの司令塔である11年生の先輩のサポートや、リバウンドを取るポジションでプレーしました。最初は相手が強豪校ということに、部員全員が弱気になっていましたが、去年から数々の大会に出場してきた12年生のキャプテンに鼓舞してもらい、第1クォーター(8分)を終える頃には私たちの方が勝っていて、皆の顔が楽しさや活気に満ち溢れていました。
序盤からKLASが常に点差をつけて順調だと思えた矢先の第3クォーターで、事件は起こりました。11年生の先輩が相手プレーヤーとの接触で右目にあざができ、視界が徐々にぼやけていったのです。本人は大丈夫と言って出場し続けたのですが、監督やマネージャーなど皆が心配そうに見守っていました。相手のラフプレーも多く、私は途中から苛立ちを隠せませんでした。
KLASの伝統で、コートに入る前には必ずお辞儀をし、「お願いします」と言うのですが、私が曖昧にやりコートに入ろうとしたら、11年生の先輩に「いや、ここはちゃんとやろう」と言われました。どんな時にも相手への敬意を忘れてはならない、と教えられました。
その後、コート外から応援してくれていた男子バスケットボール部の先輩方の「自分でどんどん突っ走っていけ! プレイグラウンドで男子を圧倒していたお前は輝いていたぞ!」という声が聞こえ、私は、サポートするだけでなく自らも攻めなければ試合で勝つことはできないと気付きました。以後積極的にボールを持ち、全体を見渡しつつも自分で攻められる時は攻めるという姿勢を貫き、チームメイトと頑張った結果、34-16で勝利することができました!
色々なハプニングが起こりましたが、男子バスケットボール部員を中心とする盛大な応援のおかげで、今年度初の試合を無事勝利で収めることができました。11月には大きな大会がたくさんあるのでそれに向けて更にチーム一丸となって頑張っていこうと思いました。