夏休みの感想
休暇が終わり、スイス公文学園では夏学期がスタートしました。
生徒たちは陰性証明を持って無事入国・入寮し、授業が始まりました。8月中旬までは午前中が授業、午後や週末には野外アクティビティや遠足を実施しています。夏休みについて、日本に帰国した生徒、語学研修のためそのまま滞在した生徒が感想を書いてくれましたので、紹介いたします
普段と異なる夏休み
12年生(高3)女子
この夏の休みは6週間ほどありました。スイスから夕方日本の空港について、検疫所指定のホテルに着いたのは22時を過ぎていました。普段の帰国の何倍も疲れた上、いつもなら空港に着いてすぐ、迎えに来てくれている家族に会うのですが、今回は会えなかったので、あまり帰国の実感がわきませんでした。そして、3日たち、ホテルから出た後、やっと家族に再会することができました。しかし、その後も自主隔離がまだ11日間残っており、その期間には位置情報の送信や、テレビ電話が毎日かかってきてそれに出なくてはならないというプレッシャーから、全く休まることができませんでした。
隔離が終わった後、私は祖母に会いに行きました。スイスにいる間に祖母が入院したと聞いていたので隔離生活が終わった後直ぐに会いに行きたかったのですが、病院は面会出来ない状態でした。ただ、Web面会が出来ると聞き、やっと画面越しに再会出来た時は本当に嬉しかったです。その後転院する時に姿を見れると聞いたので祖母のいるところに帰省し、一瞬会えた時にはお互い手を取り合って泣きました。
いつもなら家族で少し長めの旅行に行くのが慣例でした。しかし、コロナ渦の影響で、住んでいる地域を離れることもままなりませんでした。そのため、今年は家族旅行もなく、本来なら普通に会える人にも会えず、行ける場所にも行けず、いつもと違う夏休みを過ごしました。また、食に関しては、思う存分に日本食をたくさん食べました。特に、母の手作りご飯を食べることができたのが一番幸せで、改めて家族の時間の大切さを考えさせられる時間にもなりました。勉強面では、留学などができない中、英語に触れることをしたいと思いました。そのため、塾に行ったり、IELTSを日本で受けたりしました。
今年の夏休みは、隔離が終わりやっと解放されたと思っていたらあっという間に終わっていました。日本で普段と違う生活を送ってみて、コロナ禍を一日でも早く治めるには、ワクチンも重要な要素ですが、マスクや手洗い等の、一人ひとりの生活での行動が大切だと改めて考えさせられました。
最後に、私は12年生なので、KLASで最後の一年となりました。勉学に励むのはもちろんのこと、卒業時にやり残したことがないよう、何事にも積極的に参加し、挑んでいきたいと思います。
成長できた夏休み
11年生(高2)女子
私は今回の夏休みに日本に帰るのではなく、フランス語と英語を勉強するためにスイス国内に残り、6週間留学をしました。
最初の約4週間モントルーでホームステイをしながら、平日の午前は毎日語学学校に行きフランス語を勉強しました。昨年はコロナウイルスの問題で遠出することができませんでしたが、この留学中にスイスの首都でもあるベルンに行ったり、ローザンヌで買い物をしたりすることができました。フランス語で生活をすることは慣れるまで大変で、始めの一週間は携帯電話の翻訳アプリがないと会話ができませんでした。でも、KLASに戻ってきてからカフェテリアやオフィスのスタッフの方々とフランス語で簡単な会話をできるぐらいになり、成長したことを実感できています。
そして、残りの2週間は学校のあるレザンに戻り、語学学校が主催する英語のキャンプに参加し、英語の勉強をしました。モントルーでの生活と同じように平日の午前中は毎日授業がありました。日本人は私を合わせて3人しかおらず、ルームメイトは様々な国から来た人ばかりで日本語は通じません。
初めは緊張もしていましたが、なかなか思っていることもはっきり伝えられず、友達が言っていることに相槌を打つことしかできませんでした。しかし、授業を受けたり、毎日少しずつ話しているうちに、少しずつ会話ができるようになりました。また、イタリアなどのヨーロッパ圏から来た友達以外にもウクライナやアメリカなどから来ていた友達もいたのでそれぞれの国の言葉を少し教え合ったりもしました。
授業だけでなく午後のアクティビティ、夜にも短いゲームなどをするアクティビティがあったり、休日にはアクアパークなどのスイス内にあるテーマパークに行くこともできました。ここで出会った友達とは今も連絡をとっていて、世界中に友達ができたようですごく貴重な経験だったと思います。
留学をするかどうかすごく悩みましたが後悔することなく終えることができました。もちろん楽しいことだけではなく、大変なことや辛いこともたくさんありましたが様々な面で充実した6週間になりました。